東京学芸大学附属竹早中学校

東京学芸大学附属竹早中学校
教員養成を目的とした国立大学の附属校
交通・JR大塚駅より都バス「錦糸町駅」または「本所1丁目」行 
・JR池袋駅東口より都バス「東京ドームシティ」行  バスを利用される場合はいずれも「春日2丁目」下車
・東京メトロ丸の内線「茗荷谷駅」より徒歩12分
・都営地下鉄三田線、大江戸線「春日駅」より徒歩15分
・東京メトロ丸の内線、南北線「後楽園駅」より徒歩15分
公式HP
東京学芸大学附属竹早中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数

 問題数が8〜9題、総設問数が10〜15問前後(最近は増加傾向にある)という問題構成になっています。難問にあたるものはないものの、試験時間が30分なので余裕があるとはいえません。スピードと正確さが必要です。
 出題内容としては、図形とその関連問題の比重が高くて毎年4題程度出題され、ついで、数の性質から規則性や場合の数を扱ったものがよく出されます。どの設間もよく工夫されており、基本的な解法や公式の通りには解けないようになっています。
 そのほかでは、グラフをあつかった問題がよく出されます。水深の変化や速さなどに関連したもので、グラフの読み取りをもとに解いていく問題が多いようです。

 高倍率の受験となるので、計算ミスが致命傷となる場合が少なくありません。計算ミスをなくすためには、日ごろから問題集などでたえずくり返し練習しておくことが大切です。その際気をつけることは、計算のスピードと正確さの二点です。
 ポイントは次の2つの分野です。まず図形では、公式や単位の換算などを確実にマスターしておくとともに、図形の組み合わせと移動、対称、角度、展開図、対角線、縮尺などを重点的に学習しておくことが必要です。特に求積間題(面積・体積)は出題量の多い分野ですから、数多くの問題をこなして実力を養っておきたいものです。
 次に、整数の性質。場合の数、約束記号、数の範囲と規則性など、これから重視されそうなものが多いので、力を入れて学習しておきましょう。
 いずれも柔軟な思考に対応できるように、応用問題に積極的にとり組んで、思考力・応用力・問題を読みとって式を立てる能カなどを養っておくとよいでしょう。


 国語
 ここ数年、長文読解の総合問題3題という形式が続いています。取り上げられる文章は、随筆文、論説・説明文、小説・物語文などで、とびぬけて出題回数が多いという分野はなく、いずれもだいたい平均して登場しているようです。30分の試験時間でこれだけの量をこなすのは、かなりきびしいかもしれません。
 設問内容は長文の読解ですから、もちろん内容や心情の読み取りに属する設問が大半を占めていることはいうまでもありません。具体的には、主述関係、指示語の内容、語句の意味、文脈の理解(接続詞の補充など)、漢字の書き取り、修飾関係、段落分け、言いかえ、語句の用法、表題などをあげることができます。しかし、これらのうち多くは本質的に読解問題として一括してしまうことも可能です。
 つまり、読解力中心のどちらかというとオーソドックスな問題といえます。書くこと、表現力、および知識にはそれほど重点が置かれていません。徹底的にといっていいほど「読む」こと=思考力にしぼった設間構成がなされています。
 解答方式は、四者択一の記号選択が6割で、記述式が4割といったところです。しかし記述式といっても、たいてい本文中からのぬき書き、あるいは本文の一部を少しばかり書きかえる程度のものです。

 全て読解総合題というスタイルをとっており、設問もほとんど読解に関するものですから、一にも二にも、文章を読むこと … 対策はこれに尽きます。文章の種類は何でもいいので、文章の要旨、作者の意図など、考えながら読むことです。


 理科
 大問数は7題前後で,設間数は25題近ほどになり、30分の試験時問ではややキツイかもしれません。解答形式は選択式が多く、記述式のものは用語記入だけで、計算問題が出されることもあるのが特徴です。
 問題は全般的に平易なもので、ごくふつうの学力で十分対処できるものばかりです。したがって、30分という短い時聞の的確な配分が必要です。
 「生物と環境」「物質とエネルギー」「地球と宇宙」の3分野からもれなく出題されています。
 「生物と環境」からは、光合成のはたらき、ヨウ素反応、植物の育ち方などについて実験・観察問題が例年登場しています。また、ここ数年は、ヒトのからだのはたらきに関する問題もめだちます。
 「物質とエネルギー」からは、電流と発熟、比重、光のくっ折、ばねののび、金属、熱の伝わり方、もののとけ方、気体の性質、水溶液の性質などが入れかわり出されていて、今後もっとも注意しなければならない分野となっています。
 「地球と宇苗」からは、天体の動き、川の流れとそのようす、地層のでき方、地質と岩石などが出されています。特に天体に関する問題は毎年必ず顔を見せており、今後もこの傾向は続くでしょう。
 全体的に、断片的な知識を問うものは見られず、各問とも系統的な理解力・推理力・判断カを見ようとしています。グラフ完成、作図問題が出されるのも大きな特色で、設間に対するトータルな把握力が必要なようです。設問はどれも問題集などにあ
るようなものではなく、新たに創作された、考える力を見ようとする良問がそろっています。各問題とも図や表が豊富に用いられており、設問によってはかなり微妙な判断を要求しているものもあります。

 他の国立中学の問題に比べてかなりやさしい、ということができます。ただし、試験時間に対して量が多いので、解答にスピードが必要です。
 また、「物質とエネルギー」からの出題が圧倒的に多いので、この分野の過去の問題を徹底的に洗いなおす必要があります。分野は限られていても同じ類いの問題を出題しないのがこの学校の設問方針のようですから、これまであまり姿を見せていない単元に注目してみるのも一つの手です。
 スピードのある解答カをつけるには.直観的な判断カがものをいいます。そこで何より科学的な思考カを養う心がまえをもって、ふだんの学習にとりくんでいきましょう。


 社会
 大問数は5〜6題です。解答記入個所が約25ありますから、1個所2点と考えてよいでしよう。
問題は、地理・歴史・政治の3分野からもれなく出題されています。2〜3の分野を融合した大問も少なくありません。解答形式では、適語の記入が少しふくまれるほかは、記号の選択が大部分をしめています。
 日本地理からの出題では,地勢や産業の基礎的な知識を問う設問があるのはもちろん、各地方の部分図を用いて位置を確認させたり、グラフを読みとらせて産業の問題をさぐらせたりする設問がめだちます。地図やグラフ、表などが多用されています。
 日本歴史からの出題は、ある分野(政治,文化,外交など)における移り変わりを通史的に問うものが主流で、歴史全体に目のとどくことが要求されています。重要な分野としては、土地制度、商業の発達、諸外国とのかかわりなどがあげられ、とくに明治時代以降の政治・外交についての出題率が高いようです。 
 政治からは,憲法や三権のしくみのほかに、国際関係や時事(政治情勢など)などについての出題も見られ、広範囲にわたっています。
 
 試験時間がわずか30分しかありません。しかし、あたえられた資料をその場で読み取り、考察して答えるものが数多くあり、一問一答形式で反射的に答えられるもの(つまり解くのに時間を要しないもの)は少なくなっています。
 設問自体は難しくないので、本番の試験では、時間配分に注意しながら、あせらず落ち着いて解き進めることが必要です。
 まず日本地理では細かい知識が問われているので、白地図を利用して、各地域の産業・地勢・気候を整理しておくことが重要と思われます。白地図作業は、本校の読図間題には最も効果的な学習法といえるでしょう。また、時事的な話題などとの結びつきも重視されているので、日ごろから新闘・雑誌などに注意しておいてください。
 日本歴史についてはテーマに基づいて歴史の流れをみてみることが大切です。政治・外交・経済・文化・生活など、テーマ別に歴吏の流れにそって整理し、自分なりに略年表を作ってみるのが一番です。
 政治では広い範囲を復習しておくこと。全体的には、よく工夫された考えさせる出題が多いので、豊富な教養を身につけておくことです。

備考 
過去問
検索
東京学芸大学附属竹早中学の過去問
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ■国公立中高一貫校

筑波大学附属中学校

筑波大学附属中学校
真のリーダーを育成する伝統の国立附属共学校
交通東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅下車 徒歩10分
東京メトロ有楽町線 護国寺駅下車 徒歩7分
公式HP
筑波大学附属中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 大問7〜9題で1題は四則計算と応用小問の集合題(4〜9題)、残りが応用問題という構成になっています。試験時間は社会と合わせて50分ですから、算数にあてられる時間は25〜30分と考えられますが、荘小問数が18前後あるので、やや忙しい試験となります。ただし、解くのに時間のかかる問題はほとんどないので、短い試験時間内で正確にてきぱきと解き進めることが合格への鍵となります。
 内容的には、計算、数の性質、比と割合、図形、特殊算など、あらゆる分野からそれぞれの内容をうまく組み合わせたバランスの取れた問題構成になっています。
 算数の思考力を問う、意欲的な問題が多く出され、ストレートな基本問題はあまり見られず、かといって難問奇問はない良問ぞろいです。

 対策としては次の2点が挙げられます。
 第一に、高度な内容をもつ応用問題(文字式・N進法・ニ量関係・図形の移動・展開図など)を筋道を立てて解く習慣をつけることが大切です。
 第二に問題を手際よく処理する力をつけることが挙げられます。それは直感力・推理力を養うことでもあり、筋道を立てて解く練習をすることで、そうした能力が自然に備わってくるはずです。
 過去問を使って学習することで、出題傾向は掴んでおくべきです。
 普段から答え合わせだけではなく、解き方に関しても別解、もっと要領の良い解き方はないかなど検討するクセをつけておきたいものです。


 国語
 理科と合わせて50分。問題は例年2〜3題で、最近は論説・説明文や物語文が多く出題されていますが、以前はよく随筆文が取り上げられていましたし、詩を含む文章が出題された年もあり、多少変化があります。また、15年度以降は放送により、聞き取り問題(問題文未公表)が出題されています。
時間が少ないため、回答形式は主に記号の選択(四者択一がほとんど)で、文章記述は1〜2問にすぎません。
 傾向としては、読む力・書く力・聞く力といった、国語の総合的な力を見ようとする意図が伺えます。

 対策としては、出題形式がかなりパターン化されているので、過去の問題をよく研究することが大切です。読解題の設問の多くは、文の大意、要旨、段落区分、主題、文脈理解、ことばの意味、接続語、指示語の内容などであり、解答形式も大半が選択式なので、設問自体はそれほど難しいとはいえません。
 しかし、引用されている文章はやや難解なものが多いです。
 それゆえ、毎日の生活の中で様々なジャンルの本を読んで考えることにより、読解力や思考力を養成しておきたいものです。
 聞き取り問題は公表されていませんが、「要点をメモをとりながら話を聞く」「何が問われているのかを正確に理解する」ことを普段から心がけるようにすると良いでしょう。


 理科
 国語と合わせて50分。国語との問題量の比較から、理科を約20分で解くつもりで臨むとよいでしょう。問題は、大問数は4〜8題と一定していませんが、小問数にすると毎年10問前後出されており、コンパクトな構成です。
 内容的に難解なものはなく、標準的な良問が揃っています。設問は実験・観察・観測に基づくものがほとんどで、読図問題や計算問題も見られます。解答は選択式が主で、記述式のものはほとんどありません。ただし、選択肢に似かよったものが多いので、ポイントを見逃すとミスし易いので注意が必要です。

 出題分野は全範囲にわたっていますが、ある単元は必ず出るということはないので、特に実験・観察・観測の問題を中心に、次の4点の対策をしましょう。
 @自分で観察や実験を積極的に行い、その結果を表やグラフを活用しながらまとめておく。
 A基本的な知識を確実にするために、教科書をよく読み、ノートをきちんと整理しておく。
 B法則や公式はただ覚えるのではなく、どのように使えばいいかという応用力を身につける。
 C過去に出題された実験・観察問題を分類・整理して、今後の出題の可能性を検討してみる。
 普段から身近な自然現象には常に深い関心を寄せ、「なぜそうなるのか」という疑問をそのままにしないことも大切です。

 
 社会
 算数と合わせて50分。大問は6題で、総小問数が10題前後です。選択式が殆どで、見た目は非常にやさしい問題にうつります。しかし、一つ一つが複数の事柄をからめた重量感のある設問になっているので、慎重に答えを導き出さなければなりません。
さらに時間配分にも気をつけないといけませんので、意外に一筋縄ではいきません。
 出題内容は、地理・歴史・政治の各分野からまんべんなく出題されており、さらにその範囲だけでは分類しきれない少々変わった問題や、総合問題、時事問題なども見られます。
 全体として基本的な良文が揃っています。

 暗記によって知識を増やすのではなく、地理・歴史・政治などの総合的な学習を通して、社会や歴史の流れを捉える力をつけていくように努力しましょう。
 地理では、白地図で重要地名や各地の特色を記憶し、地形図や分布図、統計グラフを読み取る力も必要です。
 歴史では自分で年表を作ってみるといった方法が効果的です。各時代や分野ごとのまとめや流れを見るのに役立ちます。
 政治では何といっても基礎となる憲法をしっかりおさえることがポイントです。また、普段から新聞やテレビのニュースに接して社会について考えるようにしておきましょう。

 家庭
 ほとんどが選択形式であり、出題もパターン化しているのが特徴です。出題数は例年3〜4題。他教科と同様に一つの問題を考えるゆとりはせいぜい2分程度です。素早い判断が合否を決めるといっても過言ではありません。なお、図示させるものもあるので、要注意です。
 分野別にはここ数年「衣服」と「食物」の分野からの出題が中心でしたが、最近では「すまい」の分野(環境問題も含む)の出題も目立つようになってきました。
 内容的にはどれも教科書で扱われている程度の基礎知識を要求するものばかりで、解答形式も「正しいものを選べ」式なので、解答しやすい問題といえます。
 

 【実技科目】
 音楽
 実技試験といっても楽器を演奏させたりするわけではなく、主に放送を聞いて楽譜を完成させたり、曲名や演奏形式を答えさせるものになっています。
 出題されることの多い音楽的知識は、なんといっても楽譜に関するものです。音符、給付、調子記号、速度記号あるいは拍子記号の区別なども確認しておきましょう。
 鑑賞問題も放送問題の常連で、クラシックの名曲を聞いて、楽譜と照合させたり、作曲者などの音楽史的知識を問うものがあります。また、演奏している楽器や演奏形態などの質問されることもあります。

 図工
 主な出題内容は、デッサン、デザイン、工作の設計図をよむことのほか、絵画の鑑賞も含まれます。デッサンの場合は、自分の身体の一部や身近な静物を題材とし、鉛筆で描きあげさせることが多くなっています。デザインに関しては、色紙で彩度、明度のバランスを考えさせるものや対象やつり合い、リズムなど構図について考えさせるもんがあります。設計図に関するものは、見取り図から展開図を描かせるものや、その逆をさせるものが目に付きます。
 図工の技術、基礎的知識、芸術的感覚などをみようと、わずかな試験に、かなりの要素が盛り込まれています。

 体育
 これまでの内容では、マット運動、跳び箱運動、鉄棒運動、ボール運動、跳躍運動などがその主なものとして上げられます。マット運動は、腕立て前転・開脚前転・跳び箱前転・後転・倒立前転などのうちから、幾つかを連続して行わせることが多いようです。跳び箱運動は、開脚とび・閉脚とび・台上前転・横とびこしなど基礎運動が課題です。鉄棒は逆上がり・足かけ上がり・けんすいなど、それほど難しい技術は要求されません。
 跳躍運動は、立ち幅とび、走り幅とび、三段とび、立ち高とび、などで、これらは記録よりも運動機能の状態を見ようとするものと思われます。ボール運動は、ジグザグドリブル、ポートボールのパス、ドッチボールなど、基本的なボールの扱い方を見ようとすることが多くなっています。
 それぞれの技術には差があるにしても、試験の目的は技術より、受験生の真面目な態度や集中力、そして基本的技術の習得状況を見ようとするものです。

備考難関の国立附属共学校。
生徒1学年の内、約135名は筑波大学附属小学校からの内部進学生。
よって約65名が中学からの入学生。男女比は1:1。

以下の通学地域に生活基盤を持つ家庭でないと出願できません。

通学区域

東京都23区、西東京市、清瀬市、狛江市、東久留米市、三鷹市、武蔵野市、府中市、調布市、小平市、東村山市、小金井市、国分寺市
和光市、川口市、朝霞市、蕨市、戸田市、鳩ヶ谷市、志木市、新座市、さいたま市、所沢市、草加市、三郷市、八潮市、浦安市、市川市、松戸市、流山市、柏市
(2009年)
過去問筑波大学附属中 過去問
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ■国公立中高一貫校

お茶の水女子大学附属中学校

お茶の水女子大学附属中学校
自主自立を掲げた伝統の国立大学附属
交通地下鉄
丸ノ内線 茗荷谷駅より徒歩7分
有楽町線 護国寺駅より徒歩13分
公式HP
お茶の水女子大学付属中学校 公式ページ
傾向と
対策


 算数


 大問数4〜6題、総設問数が約15題という形式で定着しています。
計算問題を除く応用問題(文章題)には、たいてい解き順をしめす設問が2〜3問ほどあり、設問順に段階をふんで考えれば、比較的高度な内容を持つ問題でも最後まで解けるようになっています。したがって、問題文をよく読み、小設問の順を追って解いていかなければならないこと、つまり総合問題が目立つ事に特徴があります。
 図形は総問題量の約3割を占め、やや複雑なものが度々取上げられています。
 特殊算、整数の性質からは、いくつかの単元ごとにそれぞれ2〜3の小問に分けて出題されます。
 全体的に見ると、小設問にそって基本的思考の積み重ねによって、高度な思考力・推理力までを試そうとする出題意図がうかがえます。

 冷静な判断力と確実な推理力を鍛えるために、一つの問題に対してもじっくり落ち着いて解く練習を積みましょう。


 国語


 長文読解問題が1題、放送問題が1題、その他、熟語・文法・慣用句・文の書き換えなどに関する問題gあ1題というのが例年の出題のパターンです。量的にはやや多めですが、全体として設問自体は素直なものが多いです。解答形式は選択式と書き抜きが多数ですが、10〜30字の記述式も1〜2問出されています。
 読解問題の出典は、論説・説明文、小説・物語文、随筆、詩などあらゆるジャンルにわたっており、論説・説明文の出題がやや目立つという点を除いては、これといった特徴がありません。
 さまざまな表現を、それぞれに応じて、論理的、文学的、詩的に読解する力を見ようとする出題意図がうかがえます。
 このほか、自分の考えを述べる問いが毎年出されています。字数制限があるときとないときがありますが、いずれにしても100字程度でのべるものと考えてよいでしょう。

 基本的な国語の学習を定着すると共に、熟語・慣用句・短文作成・文法などの分野は他の国・私立中学に比べて非常に重視されているので、その点に注意してしっかり勉強しましょう。


 理科

 大問数3〜4題。それぞれ3〜4問の設問が含まれていることが多くなっています。
 内容的には、公式に代入するだけの計算問題や知識だけを問うものは少なく、日常的な事柄やユニークな実験。観察を扱った図の読み取り問題が多くなっています。解答形式も、一般的な記号の選択、用語の記入に加えて、理由を尋ねたり説明させたりするもの、作図をさせるものなども見られます。
 一つの単元にこだわらず、総合問題化しています。

 対策としては、
 @ 工夫された問題や総合問題が多いので、暗記よりも理解を中心にした学習を進める。
 A 実験・観察では、なぜそうするのか、結果はなぜそうなるのかを考えて、図解を交えて整理しておく。
 B 図表・グラフがなぜそのような表し方をするのか意味を普段から深く考えるようにする。
 C 法則や原理は、ただ覚えるだけでなく、それをどのように使えばよいかを考えながら、出来るだけ多くの問題を解いてみる。


 社会

 例年3題前後の大問中に小問が10〜15題と、かなり少ない出題量といえます。
 問題の形式は年度にもよりますが、大問一つの中で歴史・地理・政治的なことがらの理解を見るという総合化されたものがほとんどで、中でも日本地理と日本歴史の総合題がよく見られます。また最近ではたいがいの問題に地図・表・グラフ・年表などの資料が使われていて、それらを見て答えさせる読解力、思考力をみる問題が圧倒的に多くなっています。
 全体として、知識よりも思考力を重視する問題が増えています。持っている知識をいかに応用していくかを問うものです。

 地図やグラフ、表などの読図問題が今後も増えてくるでしょうから、「日本国勢力図」やそのJr版の「日本のすがた」など、資料・統計集は毎年新しいものが出版されていますので、それぞれの特徴をつきとめましょう。歴史でも教科書や歴史資料集を基礎的な知識と共に関連させながら読み取る練習をするべきです。


 特殊4科
 深い専門知識がなくても大丈夫ですが、受験前に基礎的な知識を確認しておきましょう。

音楽・・・放送による問題の出題が続いています。音符、拍子、音程、和音、リズムなどの音楽の基本的な知識は身につけておきましょう
図画工作・・・詩や題目などから感じたことを表現させる出題が続いています。デッサンをきちんとしていくことで、表現力・発想力に対応できる自信をつけてください。
体育・・・例年、実技以外は行われていません。小学校の体育授業で行われるスポーツテストのような課題が出されています。
家庭・・・家庭科の基礎的な知識を問うものと、生活の工夫をたずねるものの2つに分かれます。日頃の生活で身につけた知識が有効ですので、お手伝いなどの生活の場で、色々な知識を吸収しておきましょう。
備考 
過去問
検索
お茶の水女子大附属中の過去問
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(1) | ■国公立中高一貫校

東京学芸大学附属世田谷中学校

東京学芸大附属世田谷中学校
学芸大附属中学校の中では最難関、自由な校風
交通東急田園都市線「駒沢大学」駅下車徒歩20分
JR山手線「渋谷」駅よりバス「深沢不動前」下車徒歩10分
公式HP
東京学芸大附属世田谷中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 例年、大問が7題前後、総設問数は15〜20問近くの構成です。試験時間は40分ですから、かなりの分量です。よほどの計算力と思考力、手際のよさがないと、全問をこなすことは難しいです。
 内容は、他の国立・私立中でもよくみられる応用問題の他、立体の断面・展開・投影、複雑な場合の数や規則性など、小学生としては高度で難解な問題も目立ちます。中学・高校へつながる数学的思考力を見ようとする意図があると考えられます。
 特に図形分野と数量分野が中心です。特殊算については典型的な問題は殆ど見られません。他の分野との融合問題にして複雑で高度な思考力が要求されます。

 計算力は毎日積み重ねるて正確に早く、ミスのないように訓練すると共に、工夫して手順の良い方法がないかを考える癖をつけておきましょう。
 数量分野では、相当な整理・分類の力が必要です。条件を落とさないようにする事が大切です。類題をよく練習しておきましょう。式などをノートに丁寧に書くことを忘れないようにしましょう。
 図形分野では相似や対象などを含めた複合求積問題や点の移動によって変化する長さや面積などを求める問題に慣れておくことが絶対に必要です。回転体や立体の切断なども実際にその立体を作ってみてイメージがつくように実験してみると良いです。

 国語
 長文読解問題が2題必ず出題され、それに加えて漢字や文法、課題作文が出されます。読解問題は外見はあっさりしているものの、内容は相当深く、かなりの読解力が要求されます。論理的な文章と文学的な文章の二つで、論理的思考力と鑑賞力を一緒にみようとする出題意図がみられます。

 読解力を養うために、出来るだけたくさんの本を読むことが最良の方法でしょう。論説文や説明文などの場合、メモを取りながら読めば整理して論理的な思考力・読解力も養えます。
 作文力も、それほど長い記述を要求されているわけではないので、要点を整理し、簡潔に表現する癖をつけておきましょう。

 理科
 
大問数4〜6題、設問数にして15〜20題で40分です。余裕を持って臨めるでしょう。内容は殆どが実験・観察を中心としたものです。解答形式は選択式が多いものの、30字程度の記述や作図問題も出されています。
 一見やさしい問題であるかのような印象を受けますが、実際に取り組んでみると、思考力を必要とするものが目立ちます。

 出題傾向から実験・観察を中心にグラフや表、実験結果のまとめをもとに考える訓練を積んでおく事が第一です。全単元にわたって実験・観察に積極的に関わり、興味を持って取り組みましょう。


 社会
 
例年3〜5題の大問、30問近くの小問で構成されています。40分の時間に対してはやや多めです。
しかし、内容的にはほぼ標準的なもので、高度な内容のものは見当たりません。
 日本地理と日本歴史が重視された出題となっています。各問とも、基本的な知識と同時に社会的な思考力がなければ解けないような設問も見られます。

 教科書レベルを大きく超えない基本的な内容が主体ですから、まずは確実に基礎を固めましょう。
地理では地図とグラフを常に参照すること、歴史では自分で年表を作ってみる事、などが有効な対策です。
政治・時事問題についても標準的な対策をしておきましょう。
備考 
過去問東京学芸大附属世田谷中学校 過去問
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ■国公立中高一貫校

筑波大学附属駒場中学校

筑波大学附属駒場中学校
天才が集まる最難関の国立中学校
交通京王井の頭線 駒場東大前駅(徒歩10分)
東急田園都市線 池尻大橋駅(徒歩15分)
公式HP
筑波大学附属駒場中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 大問4題で40分という形式が定着しています。内容からすると、キツイ試験です。
 極端に難しい問題ではないにせよ、非常に練られた問題です。冷静な判断力と的確な推理力が必要です。
 特に図形問題は中心となり、単純に長さ・角度・面積・体積を求めさせるものはなく、図形の移動に伴う面積の変化やグラフの読み取りをするもの、平面図形の分割と並べかえ、荘子の利用による求積・面積比、図形上の点の移動と数の性質を利用するものなどと、総合問題形式で取上げられています。

 合格点がかなり高いため、特に算数の出来・不出来が合否決定のポイントになります。日頃の計算の正確さと速さを鍛えると同時に、まず過去問などを使って図形問題を研究することです。場合の数や規則性についての問題も非常に推理力・思考力が問われるので、ただ闇雲に解くだけではなく、自分の解法をじっくり検討する事も大切です。限られた時間の中での問題の選別力も必要で、順番に解かずに、解きやすい問題から解いていく事も必要です。まずは9割の得点を目標に一度手をつけた問題は必ずものにしましょう。


 国語
 長文読解総合問題が2題・独立題1題の合計3題という組み合わせで出題されます。内容的には標準的な高校入試問題程度のレベルで難問ぞろいです。さらに40分なので、1つの設問にこだわっていると時間がなくなります。時間配分に注意を要します。
 論説文・物語文あるいは随筆文が長文読解で出されますが、とくに物語文は大人の読書向けに書かれたものが多く、主人公の心情なども捉えにくい感じです。あらゆる角度から国語力を問おうという姿勢が感じられます。
独立題は詩や短歌・俳句、言葉の決まりや慣用句の問題が加わることがあります。登場人物の心情、難しい表現の解釈、詩の内的構造など細かい鑑賞力が必要とされます。

精力的に読書をし、的確な読解力を養いましょう。定評のある作家や新聞のコラムや社説などを読むことを習慣化させると良いです。読み終えた後は、読みっぱなしにするのではなく、意識的にあらすじをまとめたり、テーマを考えてノートにまとめておくべきです。


 理科
 設問数20題程度。記号の選択、適語や数値の記入のほか、短めの文章記述や作図もほぼ毎年見られます。
 あらゆる分野から出題されますが、特に水溶液の性質と力のつり合いがよく目に付きます。酸・アルカリ、中和だけではなく、気体の発生や沈殿、温度と溶解など水溶液全体の知識を必要とするものや、てこ・バネ・輪軸などが個別に問われていて、有名私立中などでよく見られる総合設問はむしろ少ないようです。
 
 特に難しい問題ではなく、全体的な知識、基礎的な事項の理解を要求してきますので、教科書や副教材などを念入りに読み、各単元を完全にマスターすることが最良の勉強法です。特に実験・観察の時間にはその方法・目的・結果・結論を整理しておくと良いでしょう。しかし、僅かなミスも許されませんので、設問を早合点してしまわないように最善の注意を払う必要があります。

 
 社会
 大問は3〜4題で、小問数が20題前後です。選択式が殆どで、記述や用語記入はあまり出されません。
 問題数はあまり多くありませんが、問題文は長く、読みこなすのに意外と時間がかかります。選択肢も紛らわしいものが多く、程度の高い問題です。
 地理のみならず、歴史においても地図やグラフ・表などの統計資料を用いた読図問題が多いです。

 統計資料を読み取り、そこからさらに関連事項を問う形式なので、暗記による知識の蓄えが必要なのは言うまでもなく、その知識に基づいてさらに応用・発展させる脳力までもが必要になります。国勢図会などもできる限り目を通して、日本の産業・世界との結びつき、各産業や貿易の歴史などにも注意しておく必要があります。
 歴史なども大きな流れを掴むだけでなく、細かい知識も正確に覚えておく必要があります。
 
 
備考
最難関の国立男子進学校。中1と高1で総合学習の一環として「水田実習」が行われる。07年から再度スーパー・サイエンス・ハイスクールの指定校になった。
過去問筑波大附属駒場中学 過去問
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ■国公立中高一貫校

東京大学附属中等教育学校

東京大学附属中等教育学校
双子研究の伸び伸び一貫校
交通
  • 新宿駅西口交番上から 京王バス
    [17]永福町行(宿33) または 佼成会聖堂行(宿32)
    「東大附属」下車、東へ徒歩1分
  • 中野駅南口から 京王バス
    [1]渋谷駅行(渋63) または [2]新宿駅西口行(宿45)
    「南中野地域センター」下車、東へ徒歩5分
公式HP
東京大学附属中等教育学校 公式ページ
傾向と
対策

 適性検査という形式をとります。
 主に算数・社会・理科に関連する事柄が総合問題形式で出題されます。
小学校で学習する事柄をベースに基礎的な内容について知識的なことを問うものや、論理的な思考力をためすものがなどが取り上げられています。
 難問といえるものは見当たりません。
 科目別でみると、算数のウエートが大きく、半数以上です。

 作文の試験では、与えられた文章を読んで、文章の内容や語句・文法などの問いに数問答え、さらにその文章に関連する課題にしたがって作文を書くというものです。

 ほとんどの国立・私立中にみられないスタイルなので、対策を立てにくい印象もありますが、基礎知識を土台とした出題内容なので、基礎固めを第一に対策し、過去問などで、傾向にあった勉強をしておくことです。

備考双子の研究を行っている学校。
東大附属で東大の教授による授業や東大の施設を利用した行事などはあるが、東大推薦枠はない。

一般 男子 約40名、女子 約40名
双生児(三つ子を含む) 男子 20名以内、女子 20名以内
通学指定区域は、通学時間が90分以内の地域です。
過去問東京大学附属中 過去問
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ■国公立中高一貫校

東京学芸大附属小金井中学校

東京学芸大附属小金井中学校
人気の国立附属中学校
交通JR武蔵小金井駅から
京王バス小平団地行「学芸大正門」降車
京王バス中大循環「学芸大東門」降車
JR国分寺駅徒歩15〜20分
公式HP
東京学芸大附属小金井中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 例年、大問が5題前後、総設問数は20問近くの構成です。始めの1〜2題が四則計算と応用小問の集合題、それ以降は全て設問のついた応用問題です。
特徴としては、大部分が論理的な思考や系統だった理解力を見るものになっていること、特に図形をもとにした問題に工夫がみられます。どの問題も新しいものであり、十分に練られた問題です。

 基礎的な事柄は完璧に身につけた土台の上で、普段の問題から違った考え方で解けないかどうかを試みるクセをつけておくべきです。場合分け、図形や立体の移動、二量関係など思考力を重視する応用問題を丹念に勉強しておきましょう。

 国語
 読解問題2〜3題が中心となっています。記述が多いのが特徴です。書き抜きや指定字数で記述するような問題はあまりなく、設問に対して自由に記述するスタイルが殆どです。記号選択問題も紛らわしいものが多いので安心できません。
平成11年度以降、放送を聞いて答える問題が出されるようになりました。
緻密な感受性と柔軟な思考力が要求されます。

 よく練られた問題ですが、基本的な問題なので、対策としても、まずは基本的な漢字、言葉の知識などの勉強をコツコツやることが大切です。また色々なジャンルの本をたくさん読み、読み終えたら要旨や感想を書く習慣をつけることが効果的です。
備考 
過去問東京学芸大附属小金井中学校 過去問
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ■国公立中高一貫校

首都圏公立中高一貫校

首都圏公立中高一貫校
平成20年度 入学者選抜倍率一覧

学校名2008志願倍率/実質倍率
公式HP
さいたま市立
浦和中学校
14.89/14.45浦和中 公式HP
千葉市立
稲毛高等学校附属中学校
12.53/稲毛高附中 公式HP
千葉県立
千葉中学校(一次)
27.06/26.78県立千葉中 公式HP
東京都立
白鴎高等学校附属中学校
特別 5.19/
一般 8.03/
白鴎附中 公式HP
東京都立
小石川中等教育学校
特別 0.60/
一般 7.90/
小石川中 公式HP
東京都立
桜修館中等教育学校
6.82/桜修館 公式HP 
東京都立
両国高等学校附属中学校
6.67/両国高附中 公式HP
千代田区立
九段中等教育学校
6.03/
※区民   1.75/
区民外 10.31/
九段中 公式HP 
東京都立
立川国際中等教育学校
海外帰国・外国人 1.57/
一般 14.54/
立川国際 公式HP
東京都立
武蔵高等学校附属中学校
15.61/
男14.4、女15.2
武蔵高附中 公式HP
志願倍率:出願者数を募集人員で割った数値。
実質倍率:受検者数(書類選考・抽選がある場合は、それらを通過して適性検査を受けた人数)を合格者数で割った数値。
発表されていない場合は空欄になっています。
TOPカテゴリ私立男子校一覧私立女子校一覧私立共学校一覧偏差値表(男子)偏差値表(女子)
posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(1) | ■国公立中高一貫校



Copyright (C) 2007 by 中学受験 - 首都圏中高一貫校情報, All Rights Reserved.

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。