星野学園中学校

星野学園中学校
全人教育で、高い学力と優しい心を持った子を育てる
交通JR埼京線(川越線)・東武東上線「川越駅」、
西武新宿線「本川越駅」、西武池袋線「入間市駅」、
JR高崎線「熊谷駅」よりスクールバス
公式HP星野学園中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数

 大問数は4〜5題で、総小問数は20問程度となっています。50分の試験時間に比べると問題量は標準的で、余裕をもって解き終わることができるはずです。
 全体の問題構成を見ると、さまざまな分野から、基本的な問題から応用問題まで、はば広く出題されています。また、解き進めるのにやっかいなものはほとんどありません。
 出題内容の大問1題目は、計算問題と応用小問(いわゆる一行問題)の集合題で、設問数は全体の半分にあたる10問前後もあります。したがって、この大問を確実に得点し、応用問題でどれだけ加点できるかがポイントになりそうです。出題される単元ははば広く、受験勉強でかならず目にするものが入れかわり出題されます。
 2題目以降は、いくつかの小設問をもつ応用問題となります。極端な難問といったものはなく、一見難しそうに見えるものであっても、基本事項がしっかりと身についていれば十分正解にたどりつける内容です。入試問題集の標準レベルのものと考えてよいでしょう。
 ほかの多くの中学と同様、図形分野が数多く出題されています。ここでは、単に面積や体積などを求めるものは少なく、規則性や水量の変化、特殊算などとからめたものがよく見られます。ほかにも、速さ(旅人算)、規則性、割合(売買損益)、グラフなどが取り上げられています。

 まず、正確ですばやい計算力を毎日の計算練習でモノにしましょう。1日15分程度でいいので、自分で無理なくこなせる問題量を決めて、コツコツと続けることが大切です。
 数の性質、割合と比では、はじめに教科書にある重要事項を自分なりに整理し、さらに類題を数多くこなして、基本的なパターンを身につけること。また、マスターした基本からいったん離れて、別な角度から問題に取り組むことで思考力のアップを目指しましょう。
 図形では、はじめに求積問題を重点的に学習して、基本パターンを徹底的に身につけること。相似や対称などをふくめた複合求積問題や、点の移動によって変化する長さや面積などを求める問題になれておくことが絶対に必要です。また、立体図形については、平面図形の基本をマスターしたうえで、集中的な演習を段階的に進めましょう。
 特殊算については、参考書などにある「○○算」というもの(20単元ほど)の基本を学習し、問題演習を通じて公式がスムーズに活用できるようになっておきましょう。
 なお、出題分野が広い範囲にまたがっているので、かたよった勉強をさけることが重要です。算数は、答えを導くまでの考え方や式がもっとも大切です。ふだんからノートに自分の考え方、線分図、式をしっかりと書く習慣をつけておきましょう。


 国語
 大問数は6題で、長文読解題2題、漢字の書き取り1〜2題、ことばの知識問題2〜3題で構成されています。全体を通して基本レベルの問題が多く、問題量も適度なので、試験時間(50分)内にひと通り解き終えることができるはずです。ただし、それだけ合格ラインも高くなり、ちょっとしたミスが致命傷となることもあるので、油断はできません。
 長文読解題で取り上げられる文章のジャンルは、小説・物語文、論説・説明文、随筆文などで、論説・説明文に小説・物語文か随筆文という組み合わせが多くなっています。設問は1題につき8問程度あり、文脈を正しく読み取って主題や要旨を理解しているかどうかをためすものが中心です。さらに、接続語などの補充、語句の意味と使い分け、表現技法、指示語の内容などのほか、知識問題として品詞の識別、かかり受け、擬態語なども出題されており、非常にバラエティーに富んでいます。解答形式は、記号の選択を中心に、一部文章中からの書きぬきが加わるという形式がほとんどなので、余裕をもって取り組めるはずです。
 次に、漢字の書き取りについて。熟語と訓読みの書き取りで、大問に分かれている場合と、混ぜて出題されることがありますが、8間前後が出題されています。訓読みについては送りがなもそえなくてはいけないので、日ごろからの正確な学習が必要となります。
 また、ことばの知識問題では、空らんに外来語を補充して文を完成させるもの、慣用句・ことわざ、四字熟語、類義語、反対語、漢字の部首に関する問題、筆順・総画数、熟語の完成、季語などが幅広く取り上げられています。
 なお、漢字の書き取りやことばの知識問題が長文読解題のあとにあるので、試験にのぞむときには順序を変えて解き進めるのも作戦のひとつとなるでしょう。

 読解力を中心にことばの知識や漢字力もあわせ見るという点では、実にオーソドックスな問題ということができますが、その中でも大きなウエートを占めるのは、長文の読解力であることはいうまでもありません。ただし、文章を一定時間内に読み取り、的確に設問の答えを出すという読解力はそう簡単につくものではありません。
 まず読書に憤れることから始めてみましょう。その際に注意してほしいのは以下の点です。
@「それ」や「これ」などの指示語は何をさしているのかを考える。
A段落や場面の構成を考える。
B登場人物の性格と心情の変化に注意する。
C読めない漢字、意味のわからないことばが出てきたら、すぐに辞典で調べる。

 この4つをつねに意識しながら読みすすめることが大切です。目的意識を持った読書こそが、はば広い読解力や表現力を養うことにつながります。
 しかし、ただ本を読むだけでは入試の国語の問題を解くことはできません。一冊の本を単に読みすすめるのと違って、入試では内容や心情の読み取りなどが細部にわたって質問されるうえに、似たような選択肢がいくつもあり、かなりの読解力が必要とされるからです。したがって、過去問などで入試問題のパターンに慣れておくことが大切です。そのさい、問題の意図は何かを考えながら取り組むようにしましょう。
 知識問題は、漢字と語句に関するもの(四字熟語、慣用句、ことわざなど)を中心に、はば広く積極的に吸収していく心構えがのぞまれます。漢字と語句などの問題集をそれぞれ1冊仕上げてください。その場合、丸暗記ですませようとせずに、漢字なら部首も対義語もというように、派生させたノートづくりが有効です。


 理科
 本校の理科は、「生物と環境」「物質と変化」「運動とエネルギー」「地球と宇宙」の各分野からまんべんなく出題されています。また、実験・観察・観測をもとにした問題が多く、中途はんぱな勉強では得点できないようにくふうされています。
 大問数は4〜5題で、解答記入個所は30前後あります。解答形式は、記号の選択が大半を占めていますが、用語や数値を記入するもの、理由などを記述するもの、図を完成させるものもあり、バラエティーに富んでいます。知識があやふやであったり、順を追って推測する力がたりなかったりすると得点が伸びない構成になっているといえます。
 
 内容は基礎的なものがほとんどです。したがって、基礎的な知識をはやいうちに身につけ、そのうえで問題集で演習をくり返しながら実カアップをめざしましょう。以下に各分野のポイントをあげておきます。
 「生物と環境」は、身につけなければならない基本知識の多い分野ですが、まとめ方を工夫すると、楽しみながら学習を進めることができます。ヒトのからだのしくみ、動物や植物のつくりと成長などを中心に、環境問題もノートにまとめながら知識を深めましょう。
 「物質と変化」では、気体や水溶液、金属などの性質に重点をおいて学習してください。そのさい、中和反応や濃度など、表やグラフをもとに計算させる問題にも積極的に取り組むように心がけてください。
 「運動とエネルギー」では、計算問題としてよく出される力のつりあいに注目しましょう。てんびんとものの重さ、てこ、輪軸、ふりこの運動など、それぞれの基本的な考え方をしっかりマスターし、さまざまなパターンの計算問題にチャレンジしてください。また、かん電池のつなぎ方や方位磁針のふれ方、磁力などもよく出題される単元ですから、学習計画から外すことはできません。
 「地球と宇宙」では、太陽・月・地球の動き、季節と星座の動き、天気と気温・湿度の変化、地層のでき方などが重要なポイントです。
 なお、けんび鏡の使い方など、実験・観察・観測のための器具や計器の使い方についても整理しておく必要があります。また、身近な自然現象に日ごろから目を向けることや、テレビの科学番組、新聞・雑誌の科学に関する記事、読書などを通じて多くのことを知ることも大切です。科学に目を向けるふだんの心がけが、はば広い知識を身につけることにつながります。


 社会
 近年は、大問数は3題で、地理分野を中心とした大問が1題、歴史分野を中心とした大問が2題という構成が続いています。政治分野については大問としては出題されず、3分野の融合問題にふくまれる形で出題されました。解答形式は、記号の選択が全体の6〜7割で、ほかが適語の記入です。文章記述の問題は出されていませんが、今後出る可能性は十分にあります。
 解答記入個所は30前後で、一見すると分量は標準的に感じられます。しかし、設問には細かい知識を問うものや考えさせるものが多く、場合によってはいそがしい試験となることも考えられます。
 
 まず、基礎を固めることを心がけてください。教科書のほか、説明がやさしくていねいで標準的な参考書を選び、基本事項をしっかりと身にっけましょう。また、設問事項が広範囲にわたっているので、不得意分野をつくらないことも大切です。
 地理分野では、地図とグラフが欠かせません。つねにこれを参照しながら、白地図作業帳を利用して地形と気侯をまとめ、そこから産業のようす(もちろん統計表も使います)へと広げていってください。
 歴史分野では、教科書や参考書を読むだけでなく、自分で年表を作って覚えると学習効果が上がります。それぞれの分野ごとに欄を作り、ことがらを書きこんでいくのです。できあがった年表は、各時代のまとめ、各分野のまとめに活用できます。本校の歴史の間題にはさまざまな時代や分野が取り上げられていますから、この作業はおおいに威力を発揮するはずです。また、資料集などで、史料や歴史地図にも親しんでおくとよいでしょう。
 政治分野では、日本国憲法の基本的な内容、とくに政治のしくみが憲法でどう定められているかを中心に勉強してください。また、国際連合のしくみや日本と世界とのつながりについてもふれておくこと。
 なお、時事問題については、テレビ番組や新聞などでニュースを確認し、それにかかわる単元もふくめてノートにまとめておきましょう。中学受験用の時事問題集に取り組むのも効果的です。
 最後に、社会の学習で必要なのは、各分野をそれぞれ独立したものと考えず、たがいに関連づけながら勉強することです。そうすれば、より広い観点から、また内容に深く立ち入った理解ができ、総合問題にも対応できる思考力を養うことにつながります。


備考平成21年度より理数選抜クラス(東大受験)を開設。
過去問
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雙葉中学校

雙葉中学校
カトリックの精神に基づき全人教育を目指す女子御三家の一つ
交通JR中央線  東京メトロ丸の内線・南北線
四ツ谷駅 徒歩2分
公式HP雙葉中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 試験時間は40分、問題数は6題前後で、すべて各種図形の性質や求積、比と割合、数の性質、特殊算などさまざまな応用問題となっています(はじめの1題が比較的簡単な計算問題や応用小問の集合題であることがある)。
 応用力(=考える力)をためそうとするもので、ほかの私立中の問題に比べてひと味違う、独創に富んだものといえるでしょう。
 計算問題は、近年はほとんど出題されなくなっていますが、分数や小数の四則計算もしくは還元法を用いて□を求めるものがときおり顔を見せることがあります。
 図形の問題では、立体の展開図や切断、相似の利用、図形上の点の移動などが取り上げられ、単純に面積や角度を求めればよいといったものが少なく、図形問題に対するセンスをかなり要求する問題になっています。今後も要注意分野です。
 比と割合、数の性質などからは、食塩水の濃度、場合の数、約数・倍数の利用などが出題されますが、ほかの分野に比べると比較的取り組みやすくなっています。
 特殊算からは、さまざまなものが取り上げられているのですが、旅人算や消去算、つるかめ算などが単独で出されることはめったになく、たいていの場合、いくつかの特殊算を使って解くものや、グラフの読み取りができないと解けないもの、数の性質との組み合わせ、推理力の必要なものとなっています。

 対策として以下の内容を確認しましょう。
@問題を正確に読み、図や問題文中の数字に印をつける
A問題の内容がやや難しいと判断されるものは後にまわし、簡単なものから順に手をつける
B計算力の充実
C教科書かうすい問題集を全分野にわたって解いてみて、自分の苦手な単元を知る。
D最近の入試問題から自分の苦手な分野のもの、新傾向問題や難問を拾い出し、自分の力で解けるまで何回でもくり返しアタックしてみる。
 毎日少しずつでも訓練を重ねることが大切です。


 国語
 まず注意しておきたいことは、試験時問が40分だということです。50分試験が普通の中学入試のなかでは、やや短めに設定されています。問題数は3〜5題程度。その中で長文の読解題と詩の鑑賞題がそれぞれ1題ずつ必ず顔を見せることが多いようです。間題量のかなりのウエートはこの二つにおかれ、あとは漢字の書き取り、ことばのきまりに関するものなどの大問が加えられているという問題構成です。
 全般的に記述色が濃く、選択式の設問は全問題を通してほんの数えるほどしか見あたらないので、まぐれによる合格はほとんど不可能でしょう。
 長文読解総合題の素材文は、小説・物語文が大部分で、設問の内容は心情・内容の読み取りが中心です。ただし、最近は論説・説明文も取り上げられるようになってきています。
 詩の鑑賞題については、心情・情景の読み取りが中心ですが、指示語や表現技巧などに関するものが出題されることもあります。
 長文の読解題にせよ詩の鑑賞題にせよ、記述式解答の字数制限はありません。これは自由に解答が書けていいように思えますが、表現力の乏しい人にとっては制限ワクがないので、かえってとまどってしまうことが多いのではないでしょうか。
 ことばのきまりについては、主述関係、修飾関係、ことばの使い方などが出題されているだけで、つっこんだものはあまり見られません。
 短い制限時問内で、記述を中心とした問題をこなさなければならないわけですから、解答にはすばやい判断力と決断力が必要です。どんなに難しい問いであっても一つの設問に5分以上かけたら時問切れになると思っていいでしょう。
 しかし、難問ばかりを出しておいて解答にはあまり時問を与えない、などということはありません。考えた以上に問題レベルは高くないのです。それよりも注意しなければならないのは、解答形式(記述式)です。とりわけ長文の読解題においては気をつけなければなりません。いくら文章の内容が的確にのみこめたとしても、作者や登場人物の心情が理解できたとしても、それを解答欄に、文章の形で書き込むことができなくては得点にはなりません。

 文章表現の苦手な大多数の人たちが実行すべき対策は以下の3点です。
@本(おもに物語文)を読んでそのあと必ず感想文を書く。
A日記や手紙をまめに書く。
B問題集で実際の記述式問題にあたってみる。

 ことばで表現することがラクにできるようになるためには、多少の努力と苦労はしかたがありません。最後に、ことばのきまりや漢字などについては、問題演習がいちばんです。


 理科
 試験時問が25分と短いため、大問が2〜3題と少なめです。総設問数は15〜25と年度によってバラツキがあります。解答形式は選択式が中心ですが、計算問題(式を書かせるものもある)やグラフを完成させるもの、理由を説明させるものなどが出されています。
 内容的には基本的なものがほとんどで、理科的な思考力の要求されるものが目立ちますが、難しい問題はなく基礎的な知識があれば解けるようになっています。
 実験・観察に関する問題は理科という教科の本質をなすものとして、よく出題されます。ただ、他校と比べて実験・観察の状況がかなりくわしく示されているため、それに関する設問は実験経過をよく把握し、用いられた図やグラフを正確に読み取らなければ、正確な解答が得られないようになっています。
 出題分野は問題数が少ないため、傾向としてはつかみにくいのですが、「生物と環境」「物質とエネルギー」から取り上げられることが多いようです。生物(動物・植物のからだのつくりや環境、人体のしくみやはたらきなど)の観察などと、物質と変化(気体・水溶液・金属の性質など)や運動とエネルギー(てこ・かっ車・輪じくなどの力のつり合い、電気と磁石など)の実験のやり方やその結果が中心となっており、「地球と宇宙」からの出題は天体、気象がまれに取り上げられるくらいです。
 また、学校や教科書では習わないような内容を説明し、それに関する理解度と発展性を試す問題(理科読解問題ともいうべき)がしばしば出題されます。このような問題
は、最近、ほかの有名私立中学でも取り上げられるようになっただけでなく、理科的な思考力をみるという点ではきわめて斬新なものといえるもので、今後も要注意です。

 基本的で本格的な設問が多いために、ひたすら知識をつめこんだり、丸暗記をしたりといった学習はそれほど効果的ではありません(とはいっても、暗記がまったく必要ないというわけではない)。
 まず、テキストをベースに基礎的なことがらに関しては確実にマスターしておくことです。また、実験・観察を他人にまかせず、積極的に自分でやってみることです。さらに、ごく日常的な現象についての問題も出されますから、ふだん自分のまわりでおこる現象に疑問をもち、自分なりに考えてみる習慣を身につけてください。過去の例から考えて、日常的な現象についての問題がまた出題されることも考えられます。
 問題数が少ないため、一応の傾向があるとはいっても必ずここが出るとは想定できませんから、どこが出題されてもいいように、全般的に勉強することが大切です。
 新しい傾向の問題が出題されることが多いので、あわてることなく問題文をよく読み、そのテーマを理解し、自分自身の意見・考えをもつように心がけましょう。
 最後に、試験時問は25分と短いわりには、説明文が長く、しかも設問数も多くあり、1問あたりにさける時問はごくわずかです。したがって、時問配分を考え、やさしい問題、確実に解ける問題から手をつけることを心がけることが何よりです。


 社会
 大問数で1〜3題、設問数は20〜30問程度あります。そして、何よりも小問の数の多いことや図表がたくさん用いられることが最大の特色です。出題形式は用語記入、選択、組み合わせ、正誤形式のものがほとんどですが、字数を指定して記述させるものや、地図を描かせるものなども出されたこともあり、今後も出題される可能性がありますので、注意しておいたほうがよいでしよう。
 まず地理では工業とか農業などについて、一つの項目を地勢や歴史・産業と結びつけて広い範囲にわたって質問するもの、あるいは、時事関係のことがらと結びつけて、各産業の問題点をひろいあげるものなどが取り上げられています。特に貿易に関して、世界との結びつきを問うものや、県・地方の特色をとらえて、歴史の問題と結合して地図上の位置、産業、都市、気侯などを多角的に問うものも見られます。
 日本歴史では年代、世紀、事件の内容、人物、後世とのつながり、一つのテーマにそった歴史(政治、経済、法律、宗教、文化、社会生活、外交史)など、幅広い知識
と理解力を試す問題がよく出されています。また、地理や政治などと結びついた問題なども取り上げられており、単なる歴史事項を問うものはなく、各時代の特色、流れに注目した総合的な設問になっているのが特徴で、この種のものは本校に限らず、ここ数年の中学入試で出題がめだっているものの一つです。したがって、それなりの準
備が求められます。
 政治では憲法と三権の機能のほか、基本的人権にからんで、民主的な政治とか個人の意見などをまとめた論理的な文章問題をもとに空欄をうめていく問題などが見られますが、全体としてみると、日本地理・歴史に重点がおかれているようです。
 
 社会の学習で大切なことは、歴史、地理の学習をそれぞれ別個なものと考えないで、関連することがらはその結びつきを徹底して調べ、整理を試みるということです。たとえば、工業の発展とその地域、産業の移り変わりなどを問うものは歴史と地理を結びつけて考えないといけません。
 地理では、地図に親しむことと地名、おもな産業都市や貿易港、県別の特色などを白地図に書き入れる練習が、地理の理解をいっそう深めてくれます。また、日本と世界の産業・貿易を通しての結びつき、現代世界の政治・経済との関係など、最近よく出される時事問題と結びついた出題に対しては、新聞・雑誌などに日ごろからよく注意しておくこと。社会問題に対する興味・関心の有無が、問題の出来不出来に大きな影響を及ぼします。
 歴史では、人物と業績、年代を確実に覚えておくことが歴史の流れをつかむうえでも節目になって、時代区分などの把握に便利です。各テーマ別の歴史・つながりを整理しておくことも忘れずに。その意味で教科書の項目をただ丸暗記するのではなく、歴史に関係する本などを読んで肉づけしておくことも重要です。時代ごとの特色が中心の教科書とはまた違った歴史感覚を養ううえでも大切なことです。
 政治経済の分野では、日本国憲法と時事問題がポイントです。憲法の基本的な条文はよく目を通し、政治・国民生活にどんな役割をはたしているか整理するのがよいでしょう。また、時事問題については、上にものべたようにニュースに興味を持つこと。住む町や市、国や世界のできごとを知ることによって、政治経済への知識が身につくはずです。
 なお、文章の読解力がないとつまらぬミスをおかしがちです。入試にのぞんでは、問題文を丹念に読むことが必要です。


備考「進学校だが受験校ではない」カトリック校。語学教育を重視。
中3からフランス語も学べる。
過去問
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普連土学園中学校

普連土学園中学校
The Seed of God.- 神の種子を育む -
交通・ JR田町駅より 徒歩8分
・ 都営地下鉄(浅草線・三田線) 三田駅A3出口より 徒歩7分
・ 東京メトロ(南北線) 白金高輪駅出口2より 徒歩10分
・ バス 三田三丁目・慶応大学前または三田五丁目下車
公式HP
普連土学園中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
  大問数は4題前後で、計算問題が1題、割合や速さ、数の性質などの小問を集めたものが1題(年度によって出されないこともある)、残りが応用問題というのが例年の構成です。解答欄には答えだけでなく、途中の式や計算も書き込むようになっています。試験時間の60分は、多少ゆとりをもって取り組むことができる時間といえるでしょう。
 毎年2〜3題出される応用問題は、場合の数と図形分野からの出題が目立ちます。場合の数では塗り分け、道順、図形の回転移動と絡めたものなどが見られました。図形分野では、複雑な図形の回転移動が近年出されているので要注意です。他にも回転体や図形と規則性を絡めたもの、点の移動の問題なども見られます。

 合格のためには速くて正確な計算力と、筋の通った思考力の両方が必要です。計算は毎日必ず練習し、はやく正確にを心掛けることです。
 思考力をつけるには、まずは基本的な解法をきちんと身につけた上で、応用問題で演習を重ねる必要があります。
 問題文をよく読んで、論理だった立式ができることが第一です。別解も検討するようにしましょう。
 出題傾向がある程度はっきりしているので、過去問をじっくり研究してみることです。


  国語
  大問数は4題で、はじめに長文読解問題が2題あり、さらに知識問題が2題加わるという構成が続いています。解答形式は記述が大半を占め、しかも単純に本文からの書き抜きばかりではなく、自分の言葉でまとめ直して答える問題もありますので、いい加減な読み取り方ではうまく解答できないようになっています。
 読解力だけでなく、表現力も必要です。
 ただ試験時間は60分ありますので、きちんと対策しておけば、それほどあわてずに解答することができるでしょう。
 長文は小説・物語文と論説・説明文が毎年取り上げられています。
 長文読解題の選択肢の文が長めであることも特徴の一つです。五つの選択肢の内容はよく練られており、本文と選択肢をしっかり読み取った上で、細かい点を吟味する力が求められています。
 知識問題では、慣用句、ことわざ、熟語の意味・組み立て、品詞の識別・用法、文学作品と作者などの他に、工夫をこらした出題も目につきます。例えば、似た熟語の使い分け、外来語、手紙文の書き出しなどユニークな設問もあります。

 国語力は漫然と直感がまかり通るわけではなく、きちんと筋道を立てて論理的に考えることが大切です。
 例えば、指示語に関してはただ前の部分を探すのではなく、その指示語を含む文中での指示語の成分をおさえ、後に続くことがらとの関連をつかむと、指示内容がほぼ限定できるはずです。
 心情を問うものも、直接気持ちを表す言葉のほかに、心情の表れた動作や心象がたくされた風景などに注意するなどして総合的な判断が必要です。
 基本事項をしっかりおさえ、過去問も活用しながら解法パターンを増やし、十分な対策をしておきましょう。


 理科
  大問が5〜7題、試験時間は30分です。
 問題数からいって、やや短いと感じるかも知れません。  
 「物質とエネルギー」「生物とその環境」「地球と宇宙」の3つの分野から、ほぼまんべんなく出題されています。
どの問題も、中学入試によく出題されるものばかりで、内容的にも難度の面からも、ごく標準的な出題といえます。
 解答形式は、約6割が選択式、約4割が記述式です。論述式と図に描かせる問題が、各2題程度出題されているのは注目されます。単に知識だけではなく、論理的思考力も見ようとする意図が伺えます。

 分野に偏りなく、基本をしっかりマスターして、演習を重ねておくことです。計算問題にも重点をおく傾向がありますので、てこや滑車、ばね、水溶液の濃度などの問題については十分に練習しておきましょう。


 社会
  大問が3〜5題と年度によって開きがあるものの、小問数では例年ほぼ一定しています。地理・歴史・政治の各分野からほぼ均等に出題されています。試験時間は30分。分量からいって、やや短いと感じるかも知れません。
 全体の約8割が記述式、残りの約2割が選択式となっており、記述の占める割合が高いのが特徴です。漢字指定で書くような問題もあります。正確な知識を要求されていることの表れとみてよいでしょう。
 ただし、問われている事柄自体は基本的なものばかりです。

 地理では日本の産業とを自然的条件や世界との貿易などと合わせて問う問題が考えられます。産業分布図、雨温図、貿易についての表やグラフにはよく目を通しておくことです。
 歴史では、節目となった重要な出来事は年表を使って年号や時代名、関連する人名を聞いたり、制度や改革については、それらが生まれた原因やもたらした結果について選択肢のなかで問う出題が考えられます。文化史も主要な作品と作者名について最低限のことは覚えておく必要があります。
 政治では、日本国憲法の基本原則、旧帝国憲法との違い、三権分立と選挙のしくみ、国連などです。時事性を要求される要素が強いので、新聞などで話題となった出来事については日頃からよく目を通しておくことが必要です。

備考毎朝の礼拝など宗教教育にも力を入れたミッション校。
珍しく2月2日の午後受験を設けているが、それ故ハイレベルな受験となる。
過去問
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富士見中学校

富士見中学校
独自の6ヵ年の進路指導プログラム
交通西武池袋線 中村橋駅 徒歩3分
西武新宿線 鷺ノ宮駅からバスで約7分
公式HP
富士見中学高等学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 大問数は4題、総小問数が18〜20問程度で安定しています。
 はじめの1題は計算問題と応用小問の集合題で、残りはいずれも応用問題という構成です。
 内容は計算や小問に限らず応用問題にも手の込んだものはなく、50分の試験時間で十分対応できるでしょう。
 図形分野のウェイトが比較的大きく、平面図形・立体図形ともほぼ毎年応用問題に登場しています。

 幅広い分野から数多くの問題が出されていますので、全ての分野を対象に基本的な考え方を一つ一つマスターしていきましょう。計算力を毎日の計算の積み重ねの中で鍛えると共に、過去問や類題を数多くこなして自信をつけておくことです。普段から途中式や図をを順序良く書く癖をつけるようにしておきましょう。

 国語
 読解問題の大問2題を中心に構成されています。 ことばのきまり、ことわざ、慣用句、熟語、漢字の読みと書き取りなどは、小設問として多く出題されています。読解問題は物語・小説文、論説・説明文、詩のいずれかになっております。
 解答形式は概ね選択方式によるものが主で、記述方式による事は殆どありません。
 全体的に内容も分量もオーソドックスな標準的なものといえます。

 やはり読解力は読書が一番です。読みながらメモをとり、物語文なら、話のあらすじ、登場人物とその性格、心情など、説明文なら話題、説明の要約など書く癖をつけると、読解力や論理力の養成に役立ちます。
 問題集にも取り組み基本的な事柄を定着させておきましょう。

 理科
 試験時間は30分、大問数は4題、解答記入箇所は25前後で、記号の選択と適語などの記入が中心です。
 内容的には各分野からバランスよく出題され、どれも基礎的な事柄を問うものがほとんどです。ただし、なかには考えさせる問題も設けられているので、油断できません。
 
 基礎的な知識を幅広く身につけ、その上で問題集で演習を繰り返しながら実力アップを目指しましょう。

 社会
大問数は5題ほどで、設問数は20前後で、地理・歴史・政治(時事を含む)の各分野から万遍なく出題されています。記号の選択と適語の記入が殆どですが、簡単な文章記述も見られます。難度は標準的ですが、幅広い知識と素早い判断力が必要とされます。

 とにかく基礎固めをする事です。教科書のほか、説明が丁寧な参考書を選び、しっかりと身につけましょう。漢字指定での適語記入問題もありますので、重要な語句はきちんと漢字で書けるようにしておくことも大切です。
歴史では年表や資料を活用して自分なりにまとめておきましょう。地理でも日本と世界の関わりを常に地図を参照して位置関係や距離も掴んでおく事です。政治では日本国憲法の基本的な内容、特に政治の仕組みを中心に勉強しておくと共に、時事問題に対応するためにも新聞の一面に出てくるニュースなどにも絶えず注意しておきましょう。
備考
過去問
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本郷中学校

本郷中学校
強健・厳正・勤勉 強い人間を育てる人気男子校
交通JR山手線・都営地下鉄三田線『巣鴨駅』下車→徒歩3分
JR山手線・営団地下鉄南北線『駒込駅』下車→徒歩7分
公式HP
本郷中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 大問数が6〜7題、1題目が計算問題、2題目が応用小問の集合題で、残りは応用問題です。計算と応用小問が全体の4割を占めるので、これらを確実にスピーディーに解いて、応用問題にじっくり取り組む事がポイントです。

 計算は1日15分でも十分なので、毎日コツコツと繰り返す事が大切です。応用問題では、図形、グラフ、特殊算がよく出さます。それほど難問というわけではありませんので、しっかりと基本パターンをみにつけた上で、応用力のつく演習を数多く繰り返しておきましょう。。


 国語
 論説文・説明文などの論理的文章分野と、物語文や随筆文などの文学的文章分野の組み合わせという構成です。難易度は高く、広い範囲の文章を理解できる応用力に富んだ読解力が要求されます。
しかし、特に難解な語句や表現を用いたものが選ばれているわけではありません。

 入試問題では「読解力」と「表現力」が中心になっていますが、この二つだけに重点をおいても国語力は伸びません。日常の言語生活を意識して正しい言葉遣いの会話を心がけましょう。また、日々の読書や日記などが語彙力や漢字力、表現力などを深めていく事になります。色々なジャンルの本を読み、要旨や感想をノートに書く練習を積めば、読解力も養われていきます。


 理科
 大問数は4〜5題、解答記入箇所が25〜35程度あります。「生物と環境」「物質と変化」「運動とエネルギー」「地球と宇宙」の各分野から、万遍なく出題されます。
40分の試験時間と比べると、一見少ないように見えますが、中には解き進めるのに時間のかかる問題もあります。簡単な文章記述やグラフを書かせる問題もあります。

 基礎的問題が多いので、早いうちに基礎的な知識を身につけ、問題集で演習を繰り返しながら、実力アップを目指すのが合格への近道です。

 
 社会
 地理・歴史・政治の各分野から1題ずつ出題されています。試験時間は40分ですが、解答記入箇所は全部で30以上あり、分量的にはやや忙しい試験といえます。
各分野への配点は、それぞれ地理分野25点、歴史分野25点、政治分野25点となっており、均等です。解答方法は用語記入が結構多く、しかも漢字指定が大半を占めます。

 いわゆる難問奇問といったものはありませんが、様々な分野から色々な事柄が取上げられていますので、てきぱきとこなす事が大切です。早いうちから基礎的な知識を身につけると共に、グラフや地図年表などを利用して系統立てて覚えておくことが大切です。クイズ対策のような学習をしていては実力は伸びません。

備考 
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法政大学中学校

法政大学中学校
2-2-1-1システム、共学化された注目の附属校
交通京王井の頭線「井の頭公園」駅下車 徒歩約10分
JR「三鷹駅」京王バス 久我山行き(約9分)「西ヶ原」下車 徒歩約2分
京王井の頭線「久我山駅」京王バス三鷹行き(約10分)「西ヶ原」下車 徒歩約2分
公式HP
法政大学中学高等学校 公式ページ
傾向と
対策

 ※公式HPより
 算数
 中学校に入ってから必要とされる基礎的な学力を見るために、基本問題を中心に出題します。計算力はもちろんのこと、特殊算、速さ、割合、場合の数、図形問題などあらゆる分野において、基本から標準レベルの問題を数多くこなしておいてください。なお、 解答の形式は答えのみとします。
 
 国語
 物語的文章、説明的文章の読解問題を、大問として二題出題します。従来は記述問題が主流でしたが、記述問題だけではなく客観的な選択肢問題、抜き出し問題も出題します。基礎的な読解力を見る問題だけではなく、接続詞、同音異義語、同訓異字などの識字問題を含め総合的な国語力をはかる問題も出題します。
 書かれている内容を正確に読み取り、論理展開を押さえる演習をしておいてください。
 
 理科
  物理、化学、生物、地学のどの分野からも、基本的な問題を中心にバランスよく出題します。基礎的な知識とともに、実験や観察の結果を確実に読み取り、考察できる力をつけるようにしてください。また、自然や科学に関するいろいろな話題について、普段から関心を持つようにしてください。

 社会
 地理、歴史、公民の各分野から、バランスよく出題します。特に、基礎的な学力を見ることを重視します。問題文や資料を確実に読み取って、自分の知識と結びつける力が必要です。また、資料や図表などから、わかったことを記述する力も必要です。日頃からニュースなどに関心を持って学習に取り組むようにしてください。
 
備考06年スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクールの指定。07年にキャンパス移転・共学化・校名変更。約9割が併設大学に内部進学するが、国公立・私立、学部・学科に関係なく被内部推薦権を保持したまま他大学受験が可能。
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