日本大学第三中学校 | |
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付属校ながら他大学進学にも積極的 | |
交通 | JRほか「町田」駅、JR「淵野辺」駅、京王線ほか「多摩センター」駅よりバス |
公式HP | 日本大学第三中学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 大問数は、年度によってばらつきがありますが、ここ数年は4〜5題となっています。総設問数は25問前後で、問題量としてはやや多めです。 問題の構成を見ると、計算問題や応用小問の取り上げ方が年度によってことなっており、ワンパターンではないので要注意です。計算問題に関しては、単純なものは近年すがたを見せることが少なくなり、あったとしても、複数の計算の答えの大きさを比べるものや、□を求めるもの(還元算)など、ひとひねりして出題されます。 また、応用小問の問題数もまちまちで、まったく出題されなかった年度もあります。はば広い基礎力と確かな計算力を試すものから、思考力や応用力を重視する傾向が強まりつつあるようです。 対策としてはまず正確で速い計算力を養うことが第一です。毎日、自分で量を決めて、それを確実にこなしていきましょう。それには、うすい問題集を使うほうがやりがいも見出せるはずです。また、公式を覚えることも大切です。 次に出題率の高い応用問題についてです。文章題を正確に解く練習は、本校を受験するみなさんには不可欠です。条件を整理し、解答への手順を見通す力を養うようにしましょう。教科書を中心として、中程度の参考書をこなす練習や、同分野、同程度の問題に数多くあたることが好結果を生むものと思われます。 数列の和や規則性を見つけて解く問題などは、ある程度数をこなして解き方のパターンをつかむことと、ものごとを筋道立てて考えることが大切ですが、これは日ごろの練習の中から自然に身についてくるものです。速さの問題では、特殊算の考え方をふくむものもありますが、特殊算にもある程度解法のパタ一ンというものがあります。これも問題練習をこなすことによって問題を解く力がついてくるものです。 早い時期から毎日少しずつ勉強を続けることが何より実力養成につながるということを忘れないようにしましょう。全体的に力がついてきたら、テスト形式の問題演習を重ね、時間配分のコツなども身につけておくとよいでしょう。 国語 試験時問は50分、大問数は3題で、総小問数は35問前後です。長文読解題2題が出されるのは例年通りですが、もう1題の出題傾向には変化が見られます。 長文読解題は、小説・物語文が1題と論説・説明文または随筆文が1題出され、ともに他校と比べると長めです。受験生の年齢に見合った内容・ことばづかいの素材文が選ばれているので、はじめから戸惑うといった不安はありませんが、むしろ興味深く楽しんでしまうおそれ(?)があるので、想像を広げすぎないように注意しなければなりません。 解答形式はおもに記号の選択、適語・適文の書きぬきですが、文章中のことばを使って記述したり一行程度で説明したりするものも少なくありません。年度によっては本格的な記述問題も見られ、読解力ばかりでなく表現力も問われるものとなっています。 小説・物語文では、その性質上、心情に重点を置いた問いが中心です。ただし、心情を直接示すことばから行動を読み取らせたり、行動理由を求めたり、慣用表現をからめて心情や動作を問うなどの工夫がされています。 また、説明文では、正確な内容の把握を中心とし、指示語やキーワードとからめたオーソドックスな形をとっています。さらに、段落分け、接続詞などの補充、指示語の内容、要旨、主題、語句の意味、脱文の挿入なども加わります。 もう1題の出題傾向についてですが、かつては詩の鑑賞題や漢字の読みと書き取りでしたが、近年はことばの知識の総合問題に変わっています。 小問一つひとつが全て違う内容で、かなづかい、送りがな、熟語の組み立て、四字熟語、同音異義語、反対語、同義語、部首、画数、特別な読み方をする漢字、慣用句、ことわざ、敬語表現、副詞の呼応、俳句の季語、昔話の登場人物など、バラエティーに富んでいます。 全体として読解問題と知識問題がまんべんなく、さまざまな問い方で出題されます。よって、読解力をつける問題演習と、漢字をふくむはば広いことばの知識を身につける学習の2つを並行して行い、総合的な国語力を充実させることをめざしましょう。 まず、読解力をつける問題演習では、記述式・選択式にかかわらず設問から解答を導く訓練が大切です。たとえば、心情の理解を問う設問の場合、状況・人物像のほかに読み取りのもとになるのが、ぼう線部分の接続関係、文末表現に示された気持ちなどです。つまり、接続詞や助詞・助動詞の用法を身につけているかどうかで、読解力に大きな差が出てくることになります。 知識問題は、語句に関するもの(四字熟語、慣用句、ことわざなど)を中心に、はば広く積極的に吸収していく心構えがのぞまれます。文法とともに、漢字・語句の問題集を一冊仕上げてください。その場合、丸暗記ですませようとせずに、漢字なら部首も対義語もというように、派生させたノート作りが有効です。俳句・短歌・文学史は、おもな作品と作者、書かれた時代などをカードに整理することをおすすめします。 理科 30分の試験時間に対して、大問数は5題ほど、解答記入個所は約35前後と、問題量は標準的といえます。また、解答形式は、記号を選択するもののほかに、適語を記入するもの、1行程度の記述、図の完成(グラフをかくもの、導線をかいて回路図を完成させるもの)など、バラエティーに富んでいます。本格的な記述など答えるのに時問のかかるものはありませんから、比較的余裕をもって解き進めることができるはずです。 問題は、基本的なことがらをためすものがメインになっており、さまざまな単元をはば広く出題する傾向にあります。ただし、それだけ合格ラインは高くなるので油断できません。 1題めは小問集合題で、10問程度あります。各分野の基礎的なことがらが出題されているほか、環境問題も見られます。解答方法はすべて記号の選択式ですが、選択肢の中にはまぎらわしいものがふくまれていることもあるので、しんちょうに解き進めなければなりません。 2〜5題めは、各分野から1題ずつ、実験や観察をもとにした問題が出されています。 今のところ特定の単元にかたよった出題傾向はとくに見られないので、過去の出題された単元にこだわらず、すべての単元をひと通りマスターしたうえで試験にのぞむのが一番です。 「生物と環境」「物質と変化」「運動とエネルギー」「地球と宇宙」の各分野からバランスよく出題されているので、かたよりのない学習が必要です。 問題の多くは実験・観察の結果を総合的に把握して、筋道を立てて考えていく必要があるので、なによりもまず教科書を中心とした学習を重視し、基本的なことがらを確実に身につけることが大切です。教科書には実験・観察の例が豊富に取り上げられていますから、くり返し復習するなかで、実験・観察の目的や方法、過程と結果、また、結果を通じてどういうことがわかるかなどをしっかりとつかむこと。そのさい、教科書を読むだけでなく、ノートにまとめていくと効率よく身につけることができ、まとめたノートも今後の学習におおいに役立ちます。 また、学校で行われる実験や観察には積極的に参加し、自分でできる範囲で実験・観察を行うのもよいで しょう。これらのようすもノートにまとめてください。 教科書の学習以外に必要とされる知識も少なくありません。それには、身近な自然現象に日頃から目を向けることです。また、テレビの科学番組、新聞・雑誌の科学に関する記事、読書などを通じて多くのことを知ることも大切です。科学に目を向けるふだんの心がけが、はば広い知識を身につけることにつながります。 基礎的な知識がある程度身についたら、標準的な問題集を解き、知識を活用する力を養いましょう。多くの問題にあたると、それぞれの知識をどこで、どういうふうに活用したらよいかがわかってくるはずです。そのさい、わからない問題があってもすぐに解説解答にたよらず、じっくりと自分で考えること。この積み重ねが考える力をのばすコツです。 社会 大問が3〜5題あり、地理、歴史、政治(時事をふくむ)の3分野からほぼ均等に出題されています。各分野のはば広いことがらを問う総合問題形式になっていることが多く、細かく専門的なことがらを問うものはあまりありません。 出題形式は、記号の選択が中心ですが、適語を答えるもののウエートも高くなっています。試験時間は30分で、解答記入箇所は50程度となっていますが、設問内容を見ても飛びぬけて解くのに時間のかかるものはないので、試験時問内に解き終わることができるはずです。解き終えたあとに見返すことも十分可能でしょう。 気をつけなければならないのは、出題のしかたやその内容が工夫されていて、ほかの中学ではほとんど見られないほど実にユニークな点です。 例をあげると、@国語の文章読解問題で取り上げられるような文章を読ませる大問(地理・歴史・政治の総合問題)。たとえば、司馬遼太郎の『歴史と小説』を読んで、出てくる地名や時代背景に関する設問に答える。A時事的なできごとをテーマによまれた川柳の解説文としてふさわしいものを選ぶなとです。 もちろん、説明文の正誤問題、グラフや地図、略年表、写真などを用いた分野別の総合問題といったスタンダードな大問も出題されていますが、これらユニークな出題パターンに対応するためには、本書を活用して受験対策を十分にしておく必要があります。 ただし、小設問の一つひとつは各分野の基礎的なことがらを問うものがほとんどですから、あわてることはありません。基本事項が備わっていればじゅうぶん合格点に達することができるはずです。 ユニークではありますが、基礎力を重視した設問内容です。したがって、まずは基礎を固めることを心がけてください。教科書のほか、説明がやさしくていねいで標準的な参考書を選び、基本事項をしっかりと身につけましょう。また、設問事項が広範囲にわたっているので、不得意分野をつくらないことも大切です。問題集を解いていて自分の弱い分野が見つかったら、すぐに教科書や参考書に立ち返り、理解できるまで復習することです。 地理分野では、地図とグラフが欠かせません。つねにこ れを参照しながら、白地図作業帳を利用して地形と気候をまとめ、そこから産業のようす(もちろん統計表も使います)へと広げていってください。 歴史分野では、教科書や参考書を読むだけでなく、自分で年表を作って覚えると学習効果が上がります。それぞれの分野ごとに欄を作り、ことがらを書きこんでいくのです。できあがった年表は、各時代のまとめ、各分野のまとめに活用できます。本校の歴史の問題にはさまざまな時代や分野が取り上げられていますから、この作業はおおいに威力を発揮するはずです。また、資料集などで、史料や歴史地図にも親しんでおくとよいでしょう。 政治分野では、日本国憲法の基本的な内容、とくに政治のしくみが憲法でどう定められているかを中心に勉強してください。また、国際連合のしくみや日本と世界とのつながりについてもふれておくこと。なお、時事問題も出されるので、テレビ番組や新聞などでニュースを確認し、それにかかわる単元もふくめてノートにまとめておきましょう。中学受験用の時事問題集(11月ごろに書店に並びます)に取り組むのも効果的です。 |
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交通 | JR中央線・東京メトロ 荻窪駅より徒歩約15分 西武線鷺ノ宮駅・中村橋駅よりバス |
公式HP | 日大二中 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 式や考え方も答える問題は出されない。 大問1・2計算・数の性質・割合・速さ・平面図形・立体図形などの一行問題、3〜6速さ・平面図形・立体図形などの問題である。 出題範囲が広く、標準問題を中心に出題されている。正確な知識を身につけているかどうかを診る出題である。計算が面倒でややこしいこと、図形が同レベルの他校と比べて易しいことが特色である。 国語 大問は漢字・語句と文法の知識問題、読解問題がある。漢字・語句は書き取り以外に反意語や四字熟語なども出される。文法は敬語の正しい使い方や助詞の区別などが出される。 読解はとても長い文章が出される。以前は小説文が多かったが、随筆文や記録文も出題されるようになっている。内容のバランスがよく取れており、総合的な力を診る良問である。 知識問題に対するためだけでなく、長い文章をすばやく正しく読み取るためにも正確なことばの力が必要である。 塾の漢字・語句テストなどにあわせた練習以外に、市販の問題集を用意して計画的に取り組むとよい。読解は多くの問題を練習し、指示語や接続語に注意して内容をつかむ、傍線部の前後を中心に解答のヒントを探す、などの基本の解法を身につけることが必要である。 なお、入試では文章を最後まで読んでから解き始めると間に合わない場合も考えられる。設問が出てきた順に解答していくとよい。 理科 大問は物理・化学・生物・地学の分野別で、環境問題などテーマ問題が出されることもある。実験・観察に関する問題と各単元の重要な知識を答える問題が出される。易しい設問が多いが、他の学校ではあまり出されない単元の問題があるので過去問での確認が必要である。 各分野の基礎知識を正確に覚えることが必要である。テキストの太字の項目とその説明を書き出してノートにまとめながら覚えるとよい。 化学変化や力のつりあいなどは計算も出されるので、基本問題を何度も練習し、よく出される計算法を覚えるとよい。なお、併願校が難しい問題を出す場合には、そちらの学校への対策を優先する方がよい。 社会 大問は地理・歴史・公民の分野別のもの以外に、あるテーマに関して 作られた総合問題が出される。総合問題は3分野にまたがり、日本の内容だけではない。また、時事問題も含まれていることもあり総合的な力が要求される。 設問は基本的なものが多いが、一部に細かい知識も問われるので、用語だけを覚えているだけでは通用しない。分野別に基礎知識を正確に覚えることが必要である。 塾のテキストや問題集のまとめの部分にあるものを、白地図や年表、まとめノートなどにしながら覚えるとよい。問題練習は基本から標準のものを、選択肢を隠して用語を答えて練習するとよい。 入試直前には時事問題集でできごとや関連する地域についてまとめて覚えることが必要である。 |
備考 | 中学はお弁当持参が原則。卒業生の3〜4割が日本大学へ推薦入学する一方、国公立大学、難関私大への実績は、日大付属校の中でもトップクラス。 |
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