田園調布学園中等部 | |
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「強い心」「思いやりの心」「素直な心」を育む | |
交通 | 東急東横線・目黒線「田園調布」駅下車 徒歩8分 東急池上線「雪が谷大塚」駅下車 徒歩10分 |
公式HP | 田園調布学園中学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 大問数は5〜6題で、はじめの1題は計算問題と応用小問(いわゆる1行問題)の集合題、2題め以降が応用問題となっています。総小問数は20問程度と標準的ですから、50分の試験時間で解き終わることができるはずです。 問題全体をみると、さまざまな分野から出題されていて、偏りのない構成になっています。また、受験算数の基本となる問題が多く、目新しい問題はみられません。したがって、幅広い分野で、基本的な力がついているかどうかを試すものといえます。 対策としてはやはり、基礎力の充実に重点をおいた学習を進める必要があります。まずは、算数の基礎ともいうべき計算力を高めましょう。それほど複雑な計算問題を解く必要はありません。標準的な計算問題を毎日欠かさずこなしていくことで、少しずつ計算力がついていくはずです。ただし、計算によっては、多少くふうをすればより簡単に解けるものもあるので、いろいろな計算のくふうについては、きちんと学んでおきたいものです。 図形問題については、まず基本的な解き方を頭に入れましょう。問題集などに同じような問題がのっていますので、いろいろな問題をこなして、スムーズに解けるようにしておきましょう。 特殊算はさまざまな種類のものがありますが、すべての項目について習得しておいてください。なかでも、つるかめ算、旅人算、通過算、年令算、相当算、植木算などの主要なものは、重点的に練習しておくとよいでしょう。 国語 例年大問数が3題で、時間は50分となっています。出題文は小説・物語文、随筆文、論説・説明文、詩と解説文などで、実に広範囲にわたっています。論説・説明文は毎年出され、随筆は出題されない年度もありますが、一つに的をしぼってしまうのは危険でしょう。出題傾向をひと言で表すと、どの大問も総合読解問題の形式になっているといえます。しかも、あらゆる種類の文章から作問されているため、小問構成は国語全般の力を問うものとなっています。 文学的文章では内容・気持ちの読み取り、説明的文章では文脈・内容の読み取りが中心です。 ほかに目につくものは、指示語の内容、接続語の選択、本文中での語句の意味、段落分け、比ゆの理解、作品鑑賞、乱文を正しく並べかえるものなどです。また、著名な作家や古典に関連して文学史が出題されることもあります。なお、ことばの知識に関連したものも多く出題されており、主語と述語、ことばのかかり受け、品詞とその用法、表現技法、ことわざ・慣用句、同音異義語、熟語の組み立て、四字熟語、部首・画数などが問われています。 いずれにせよ、読解問題がメインになっており、毎年2、3問はかなり考えさせる問題がふくまれています。しかも、年々その度合いが大きくなっているようです。 解答形式ですが、記号の選択と記述が4:6ぐらいの割合です。大半は適語補充、適語・適文のぬき出しですが、自分のことばで30〜100字で説明させる自由記述もしばしば取り上げられており、これを考えると決して楽な試験ではありません。また、記号の選択でも内容的にまぎらわしいものがふえていますから、注意が必要です。 文章読解題の対策としてもっとも効果的なのは、やはり本を読むことです。「読書」というと堅苦しく思えるかもしれませんが、ようするに、文章にふれる楽しさを体験すればよいのです。読む本は必ずしも文学作品である必要はありませんから、興味のあるジャンルの本を選んで読んでください。毎日読み続けることによって、読解の基礎力が身についてくるはずです。 試験では、文脈をきちんととらえ、ことばの意味を正確に理解しているかどうかがためされます。したがって、正しい答えを出せるようにするためには、なるべく多くの読解問題にあたり、出題内容・出題形式になじむことが大切です。接続詞の使い方や指示語の内容など、試験によく出される問題に習熟し、本文の内容を自分のことばできちんと説明できるように、くり返し練習してください。 表現力については、読解問題での記述解答の文をどうすればうまく書けるかということに的をしぼりますが、要点をしっかりとらえた簡潔な文を書く技術を身につけることがもっとも大切です。たとえば、新聞のコラムの文章を毎目書き写してみたり、日記をつけるなどの学習法を取り入れたりするのもよいでしょう。 知識問題は、語句に関するもの(四字熟語、慣用句、ことわざなど)を中心に、幅広く積極的に吸収していく心構えがのぞまれます。文法とともに、漢字・語句の問題集を一冊仕上げてください。また、そのさいは丸暗記ですませようとせずに、漢字なら部首も対義語もというように、知識をたがいに関連させながらノートづくりをすると、効果的です。 理科 大問数は5〜8題です。問題量の多さを考えると、試験時間がやや短いと感じられるかもしれません。「物質とエネルギー」にやや重点がおかれており、例年2〜5題がこの分野からの出題となっています。その他の分野については、各年度1、2題の割合で出題されています。 出題の特徴について見ると、どの問題も基本的には実験や観察を主体としたものであることに気づきます。これは理科という教科の特質を考えれば当然のことですが、一部の私立校がさらに細かい知識事項を問うことが多いのに対して、実験なら実験、観察なら観察の過程に重点をおいて、知識よりは理解力を試そうとしているようです。 実験の過程や観察の対象を示す図を見た上で、実験や観察の過程で生じた変化に対してその理由を考えさせるという設問からは、理解力を試す意図がうかがえます。単純なつめこみの知識ではなく、科学的な思考力が身についているかどうかを、さまざまな角度から見るための工夫がされています。難易度という点でも、特にひねった問題や極端に難しい問題が出されたことはなく、あくまでも標準的なもの、またはそれより少し上のレベルの問題のなかで、受験生の真の実力を見ようという姿勢がうかがえます。 理科の問題に対処するためには、実験や観察を主体とした真の実力をつける必要があります。問題は体系化された知識と理解力の上に立った思考力を試す設問になっています。たとえば、実験をあつかった問題で、実験するさいになぜそのような手順をふむのかを説明させる問いなどは、そのよい例でしょう。このような問いに答えるには、暗記にたよった学習だけでなく、つねに原因と結果の関係を理解する学習を心がける必要があるわけです。 「物質とエネルギー」の「てこ・かっ車・りん軸」「ばねののびちぢみ」「ものの溶け方(温度と水量の関係)」などの単元では簡単な計算を必要とする問題が考えられますから、問題集である程度慣れておくことが必要でしょう。 特に、実験の結果や方法については、その理由などを問う記述式の設問が考えられるので、図・表やグラフなどを使いながら、主なものを整理しておくようにしましょう。 社会 試験時間は理科と合わせて65分で、50点満点。3分野の総合問題として1、2題の大問が出されるときと、日本地理・日本歴史・政治の3分野からバランスよく出題されるときがあります。 また、地理では地図・表・グラフなど、歴史では年表や史料が多く用いられているのが特色の一つです。 難易度は標準よりもやや上といってよく、基本的な知識の量を見るだけでなく、断片的な知識だけでは対処できない総合的な理解力や応用力、さらには思考力まで見ようとする意欲的な内容になっています。具体的には、熱帯林の破壊に対する日本の責任を記述させるものなどが出題されています。 過去の問題に共通していえることとしては、記述式の占める割合が高く、解答を漢字で書くことが要求されること、選択式の問題では選択肢の数が多いこと、分野に関係なく融合問題のしめる割合が高くなってきていることなどがあげられます。 今後も出題されそうなものを分野別にあげておきますと、日本地理では、日本の産業(工業・農業・漁業)を自然的条件や世界との結びつき(貿易など)とあわせて考えさせる問題が考えられます。 歴史では、日本の歴史上の節目となった重要なできごとを、おきた年号や時代、関連する事項名についてたずねる問題や、いろいろな制度や改革について、それらが生まれた要因や結果について問う問題などが考えられます。過去の問題に見られるように、歴史的なできごとに関連して人物名を記述させるものも、引き続き出題が予想されます。人物といっても政治家ばかりでなく、文化人が出されることも十分考えられます。主要な人物については、教科書に出てくる程度のことは覚えておきましょう。 政治では、政治のしくみやきまりについての出題が中心となるでしょう。これまでに、日本国憲法、三権分立、国連などについて出題されましたが、今後は大日本帝国憲法と日本国憲法の違い、選挙のしくみ、地方自治などが要注意です。この分野は時事問題の出題も多いので、新聞やテレビのニュースなどで話題となったできごとをチェックしておく必要があります。 なお、日本地理・日本歴史・政治の融合問題形式で出題されることが多くなってきていますので、それぞれの関連についてまとめておく必要があります。また、記述式の問題では答えを漢字で書くことが要求されますから、正確な漢字で書けるようによく練習しておきましょう。 |
備考 | |
過去問 検索 |
田園調布学園中等部
豊島岡女子学園中学校
豊島岡女子学園 | |
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伝統ある女子進学校 | |
交通 | JR・東京メトロ・西武線・東上線・都バス・私バス『池袋駅」 徒歩7分 東京メトロ有楽町線『東池袋駅』 徒歩2分 |
公式HP | 豊島岡女子学園 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 試験時間は50分、大問数は6題前後です。かつては、はじめの3〜4題にわたって計算問題や応用小問の集合題が出されていましたが、最近はそれが2題(全部で8問程度)に減り、その分応用問題の小設問が増えています。ただし、総小問数は18問前後でここ数年ほぼ一定しています。 四則計算問題は、基本的な計算能力をはかるのが目的と考えられます。式の中の□やIを求める問題、単位の換算(時間、角度・長さ・面積・体積・重さ、速さなど)も毎年のように出題されています。そして、単純な計算問題は減少傾向にあります。 応用小問と応用問題は、公式に当てはめれば答が出てくるものばかりで、計算の複雑なものやひねったものはほとんど見られません。しかし、さまざまな単元から出題されますから、各分野の公式を整理して、確実にものにしておく必要がありそうです。 これまでに取りあげられた内容は、概数、割算のしくみ、約数と倍数、数の範囲と規則、割合(速さ、濃度)、比例式・比例配分、場合の数、集合、二量関係とグラフ(旅人、水道管)、図形の性質(対角線、展開図)、角度・面積・体積、動点問題、かんたんな特殊算(平均算、過不足算、旅人算、時計算、相当算、推理算、 周期算)などです。 全般的に見ると、いわゆる難問奇問は見当たらず、各分野における基礎的学力を見る標準的良問ばかりです。それだけに考えちがいは許されませんし、早くて正確な計算力が要求される問題といえます。 算数攻略の基礎が計算力の養成にあることはいうまでもないでしょう。計算問題はもちろんですが、そのほかの問題の大半も、結局は計算問題になってしまうのです。ですから、問題をたくさんこなし、計算の早さと正確さとを身につけられるような勉強法を心がけましょう。 さて一般に算数で確実に合格点をとるためには、 @一定時間にできるだけたくさんの問題を解く練習 A一定数の問題をできるだけ早く解く練習 B苦手分野を作らないように、あったらなくす練習 が大切となってきます。長い期間このような練習を続ければ、次第に正確さとスピードが身について、試験でもいい点がとれるようになってくるものです。 また、その際に大事なことは、問題がどの解法を要求しているのかという出題意図を正しく読みとることです。正しい解法をしっかり身につけておきましょう。使い方をまちがえると意外に面倒になって時間ばかりがかかるということになりかねません。どういう時にどの解法を使うか、一つひとつ確実に整理して覚えておくこ とです。 各分野にくまなく目を通し、しっかりと問題演習をすれば、合格点をとることは困難なことではありません。過去問を十分に活用してください。 国語 本校の国語は、長文読解題2題と、漢字の書き取り1題から構成されるパターンが続いています。長文読解題のそれぞれには小設問が1O問程度あり、漢字の書き取りは3、4問となっています。試験時間は50分ですが、問題量が多めなので、いそがしく感じられるかもしれません。解答形式では、記号の選択、適語・適文の 記入または書きぬき、1〜2行程度の記述などが設問内容に沿って配置され、バランスよく組み合わされています。 長文読解題で取り上げられる文章のジャンルを見ると、論説・説明文、小説・物語文、随筆文がバランスよく選ばれています。ただし、それぞれ1題ずつ出されるとはかぎらず、同じジャンルが2題出されることもあります。 設問内容は、取り上げた文章に則した自然な流れの中で、単調にならないように総合的に問うものになっています。随筆文や小説・物語文の場合、心情を問うものが中心になりますが、状況や動作・行動、登場人物の性格などとからめ、変化がつけられています。 一方、論説・説明文の場合は、論旨の展開を正しく理解しているかどうかを試すものが中心です。そのほかにも、語句の意味、同意語の書きぬき、指示語の内容、副詞や接続詞の補充、表現技法、文の並べかえ、脱文の挿入、段落分け、段落構成、大意・要旨など、バラエティーに富んでいます。 長文読解題に組みこまれる知識問題では、漢字の読みと書き取り、送りがな、主語・述語、かかり受け、用言の活用、可能動詞、晶詞の用法・識別、ことわざ、熟語の完成、四字熟語、反対語などが出されています。 全体を見わたすと、さまざまな種類の文章を限られた時間で読み取る力に加え、漢字やことばの知識、つまりバランスのとれた国語力が必要です。 対策として、まず第一は「速読即解力」の養成でしょう。 けっこう忙しい試験ですから、一回読んだだけで正しく読み取る力が必要になってきます。本来ならば、豊かな読書経験を積むことによって自然に読解のコツを身につけていくのが理想です。といっても、受験までのいそがしい短期間ではなかなかそうもいっていられ ないでしょう。そこで、文章の種類別にそれぞれの読解法を整理してあるような参考書(できれば解説のくわしいもの)を手本にしながら、それぞれの種類の中で典型的な文章を選び精読してみるといいでしょう。参考書に示されている読解法にそって読む訓練を、最初はゆっくりながらもしつこく繰り返すのです。このような作業をねばり強く続ければ、必ず読解のコツというものが掴めてくるはずです。 そのような感触を得たら、今度はそういった読解のコツをくずすことなく、序々にスピードをあげていくわけです。 これと並行して、長文読解問題を中心とした問題集を使って、力だめしと弱点補強を進めておくことも重要なことでしょう。 第二に、助詞・助動詞の用法などのことばのきまりに関する問題や、語句の知識などの「国語常識」もわりに重視されています。これらは読解のうえでの手がかりにもなるわけですから、参考書・問題集などで完全マスターしておくことが必要でしょう。 最後に漢字。例年必出であり、また程度も高いので、これまた問題演習で完全マスターをめざすべきです。何といっても、漢字は覚えていれば確実に得点できますが、知らないものには手も足も出ません。反復練習をして、確実に身につけておきましょう。 理科 試験時間は社会とあわせて50分、大問数は4題前後、総小問数で20問程度という問題構成になっています。解答形式は記号の選択が中心ですが、特に「物質と変化」「運動とエネルギー」で計算問題が出されます。また、図を書きこむ問題も見られます。 分野別に見ると、「生物と環境」「物質と変化」「運動とエネルギー」「地球と宇宙」の各分野からむらなく出題されており、かたよりのない知識が必要とされます。 「生物と環境」では、生物と環境のかかわり合い、植物の運動、動物の受精と誕生、顕微鏡の使い方、ジャガイモのつくりと成長などが出されています。 「物質と変化」では、計算させるものがよく出題されています。水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の中和反応、気体の発生と性質、燃焼、水溶液の濃度ともののとけ方などが見られます。 「運動とエネルギー」からは、電気回路(電気回路の略図を図に示す記述問題もある)、電流と発熱、浮力、ものの落下運動、電熱線による水のあたたまり方、磁石の性質、力のつり合いなどが出されています。 「地球と宇宙」では、地層(地層や岩石のでき方、断層運動など)、月の運動と満ち欠け、日本の気象、流水のはたらき、星座早見などが見られます。 各分野に共通していえることは、実験・観察をもとにして考えさせる問題が多く、丸暗記だけでは得点できないように工夫されている点です。取り上げられる実験・観察はポピュラーなものですが、ひとひねりしてあることが多く注意が必要です。 なお、計算問題を中心とする「物質と変化」「運動とエネルギー」がはじめの方の大問にあることが多いので、とくに理科が苦手な受験生は、解く順番を工夫してもよいでしょう。 出題の多くは、暗記に頼った知識だけで答えられるものではなく、実験・観察の結果を総合的に分析して、筋道を立てて思考していく必要のあるものです。このことをふまえて対策を考えていくことにしましょう。 @教科書を中心とした学習を進める。いわゆる難間奇問は見あたらないので、難しい問題集にいどむよりも基本的なことがらを身につけるほうが大切です。 A学校の授業で行われる実験・観察には積極的に参加し、その結果を表やグラフも活用しながらノートにまとめておく。自分でできる範囲で実験・観察を行うのもよいでしょう。 B基本的な知識を確実にするために、教科書をよく読み、ノートに整理する。深い知識を身につけるにはぱば広い知識が必要ですから、その機会が多いほどいろいろな考え方ができ、問題解決に大いに役立ちます。 C問題を数多くこなしておく。これは、「物質と変化」と「運動とエネルギー」の分野の計算間題で特に必要なことで、法則や公式を確認するだけでなく、いつどのように使えばよいかを確認しながら進めていくことと、計算ミスのないように式を見返すことが大切です。 D過去に出題された問題を分類・整理して、今後の出題可能性を検討してみる。本校の出題に偏りがあるわけではありませんが、どんなパターンで出題されているかを確認しておくだけでも、試験当日の心がまえが変わってきます。 E基本的な力がある程度身についたら、薄めの問題集を解いてみる。基本的なことがらを実際に使いこなすことで、より応用力を高めてください。 社会 大問数は2〜3題で、解答記入個所は30くらいです。 解答形式は記号選択と記述がおよそ半数ずつですが、記述といっても用語を答える程度です。ただし、漢字で答える問題が多かったり選択肢にまぎらわしいものが含まれていたりと、油断はできません。また、のんびり構えていると試験時間内に終わらない可能性もある ので、時間配分に注意をしなければなりません。正確な知識とすばやい判断力が要求される問題といえるでしょう。 地理分野では、都道府県別の自然と農業の特徴について、特定の地域(東京、愛知など)の地勢と産業などが出題されています。なかでも都道府県のシンボルマークを選ぶ問いはユニークです。 また、ニュージーランド、インドなどを取り上げた世界地理も見られます。 歴史分野では、古墳時代から現代までの政治に関するもの、年号や富士山の噴火の歴史などをテーマにしたもの、日本の外交、歴史を動かした氏族、日本の戦後の歴史などで、なかにはほかの分野からの出題もあり、歴史をメインとした融合問題のような構成になっています。 政治分野では、日本の人口と選挙制度、三権のしくみ、国民と政治などが大問として出されていますが、むしろ、ほかの分野の大問に関連することがらを小設問として出題する傾向があります。 また、時事的な要素をふくむ問いもちらほら見られます。そのほか、環境問題として資源とゴミ・環境破壊が取り上げられており、環境問題に対する日ごろの関心を見ています。具体的には、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、ゴミのリサイクル問題などで、特別な対策は必要としないものの、ふだんから新聞やテレビなど を通じてどれだけこれらを知り、考えているかが大切です。 教科書レベルを大きくこえない基本的な内容が主体ですが、基本的といっても断片的な知識を問うものはありません。テーマをしぼり、よく練られた設問の中で、体系化された知識と理解力を試そうとする意図がくみとれます。 対策としては、なにより教科書のマスターが先決です。ただ、なんとなく教科書を読むのではなく、地理では、地図・グラフ・統計、歴史では年表・史料(特に写真や絵など)・歴史地図、政治では図(三権分立など)・表(三権のそれぞれのしくみなど)に注意して学習します。白地図や年表を活用したり統計などをグラフや 表にまとめたりするなど、覚えることがらを整理することも大切です。また、それぞれのことがらには必ず関連することがらがあります。一つひとつの知識をできるだけ多く結びつけていくような学習を心がけてください。 教科書の内容をマスターしたら、うすめの基本的な問題集で確認しながら基礎力の定着を目指してください。そのさい、まちがえた問題には印をつけ、ある程度時間をおきながらくり返しやってみること。弱点を見つけだし、効率よく学習するには必要な作業です。時代・人名・地名などは漢字で書けるようにすることも忘れず に、幅広く学習してください。 時事的なことがらやさまざまな杜会問題にも日頃から関心を持ち、新聞やテレビなどで話題になったできごとには注意を向けましょう。新聞記事などをノートにまとめるのが効果的です。また、わからないことがあればそのままにせず、年鑑などで調べることも必要です。 社会科の学習に暗記が必要なことは事実ですが、それは筋道を立てて知識を身につけることを前提としています。クイズ対策のような学習をしていては力は伸びません。しっかりとした学習計画を立てて取り組むことが合格への近道です。 |
備考 | 毎朝の運針で授業への集中力を高める。髪が肩より長い人は、編む等し、ゴム髪留めでとめて、さっぱりさせる。スカートは膝丈。靴下や鞄は学校指定。 試験は3回行われ、傾向として1回目で落ちても複数回受験した者の合格割合が高い。 複数回受験者の合格者に占める割合は6割を超え、同点の場合、複数回受験者を優先する。 4教科の合計点で判断し、教科ごとの足切りはない。 苦手科目をなくすことがポイント。 |
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中央大学附属中学校
中央大学附属中学校 | |
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自主・自立をモットーとする注目の中央大学附属校 | |
交通 | ・ JR中央線武蔵小金井駅北口よりバス、中大附属高校下車 |
公式HP | 中央大学附属中学校 公式ページ(中央大学HP内) |
傾向と 対策 | ※2009年5月、第1回学校説明会より 算数 問題は難易度順に並べない。受験生自身に解答の順番を考えさせるのも意図のひとつ。 国語 文章題は2題で評論と小説。漢字は5問。選択問題が中心。記述は50字100字のような長いものは出さない。 理科 4分野から万遍なく出題する。 <生物> 知識問題が中心 <化学> 実験を重視。操作の注意点やなぜそうなるのか?を問う。 <地学> 知識ではなく、なぜ・どうしての視点からの問題。身近なことに関心を持って欲しい。 <物理> 身近な事柄を題材に計算問題も含めた出題。 社会 知識を応用発展できる柔軟な発想を持った生徒が欲しい。日常生活で身近なことに関心を持って欲しい。4〜5の選択肢からの択一式問題。短文の記述問題もあり。地歴公民の総合力を問う問題を出す。 <時事> マスメディアに取り上げられた日常に深く関わる事柄から出題 <地理> その土地で産業した理由など <歴史> 20世紀以降に注意。歴史の縦の流れを重視。 |
備考 | 2010年開校。中央大学初の附属中学校。 新規参入の有名大学附属校とあって、注目を集めている。 |
過去問 |
高輪中学校
高輪中学校 | |
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自主堅正の男子を育てる進学校 | |
交通 | ○都営地下鉄浅草線・京浜急行線「泉岳寺駅」A2出口から徒歩3分 ○都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線「白金高輪駅」出口1から徒歩5分 |
公式HP | 高輪中学高等学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 試験時間は50分で、大問数は6題程度、総小問数が18問前後とほぼ一定しています。問題の難易度がアップしていることと、幅広い内容から出題されていることを合わせて考えると、試験時間内に全問を解くのは穂への折れることかもしれません。 1題目は計算問題と応用小問で、5問程度出題されます。そのうち計算問題は3問ほどです。 応用問題では、難易度が高いもの(数の性質、複数の特殊算を扱うもの、平面・立体図形の難解な応用、変化を伴う問題、難解な場合の数など) が出題されています。 いたずらに難問を手掛けるのではなく、確実な計算力とスピードが必要です。一朝一夕でなるものではないので、日頃から苦手分野の無いように積み重ねの鍛練をしましょう。その上で過去問や同じくらいのレベルの問題などを解き、制限時間の中で、出題意図を正しく読み取ったり、センスを磨き、時間配分の練習もしましょう。 国語 ここ数年は、長文が1題出題され、その文章に対して20〜25題程度の設問が出題される形式が定着しているようです。 文章は随筆文が多く、長文の中から語句知識や文章の構成、筆者の考えなどを読み取る問題などが散りばめられ、抜き出しなどの記述も多数見られます。 読解力を中心に言葉の知識もあわせ見るオーソドックスな問題といえるでしょう。 まずは普段から文章を読み取る中で、文脈理解や内容をきちんと読み取る訓練を積む事です。 指示語や意味段落の構成、登場人物の性格や心情、主題は何なのかといった、目的意識を持った読書をしましょう。 言葉の知識も準備をしなければ手も足も出ないといったことにもなりかねませんので、普段から漢字・熟語・慣用句・品詞の識別なども問題集などを通して練習しておきましょう。 日頃から分からない語句や言い回しが出てきたら必ず辞書で確認する習慣を身につけておきましょう。 理科 試験時間は30分。大問は4題ほどで、総小問数は20〜30問前後です。解答形式は記述式が半分ほどで、なかにはやや複雑な計算問題もあります。これらにてこずらないようにしましょう。 各分野から万遍なく出題されています。難問はなく、基礎力を問うものが多いです。 テキストレベルの基本的な知識をしっかり身につけることが大切です。 「生物と環境」では、花のつくりと受粉の仕方についてまとめておくこと。花びら・おしべの数や受粉の仲立ちとなるものまで覚えておく必要があります。また、昆虫などの身体のつくりと分類についてもまとめておきましょう。 「物質とエネルギー」では、なんと言っても、気体や水溶液の性質と力のつり合い、電流と磁石についての知識を充実させておくことです。実験とともに計算問題も出題されることが多いので、問題集などで演習を重ねておきましょう。実験器具の扱い方や注意点なども確認しておきましょう。 「地球と宇宙」では、北極星の見つけ方やオリオン座などの星座の動き、気象衛星の写真をもとにした天気の変化などに注意が必要です。普段から天気図に慣れておくことも役立つでしょう。 また、環境問題に関しても、普段からテレビや新聞を通して関心を持つようにしましょう。 社会 18年度より、試験時間は30分。大問数は3〜4題、総小問数は40問前後です。 解答形式は記号選択式が記述式がほぼ半分ずつの割合で、説明させるものは1〜3問程度ですから、なんとか試験時間内に解き終わる事ができるはずです。 地理分野では一般的な出題のほかに、世界との結びつきや世界地理に関する問いが出題されることもあります。 歴史分野では、絵や写真、資料などをもとに、様々な時代の歴史的な事柄を答えるものが出題されています。歴史の流れを捉える能力が問われます。 政治分野では、憲法を中心とし、時事問題や環境問題についても取り上げられています。 全体的に見て、幅広い知識が問われており、人名など漢字で答えさせるものもありますから、中途半端な学習では合格点を取るのは難しいでしょう。 |
備考 | 2月2日の午後に算数のみ(60分・募集20名)の1教科入試があることが特徴的(2009年入試) |
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東邦大学付属東邦中学校
東邦大学付属東邦中学校 | |
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自分探し学習で主体性を身につける | |
交通 | ● JR総武線 津田沼駅下車 |
公式HP | 東邦大学東邦中学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 大問6〜7題、小問数は15〜20くらいです。 例年、平面図形・立体図形が非常に大きいウェートを占める事が多いです。面積・体積・見取り図・展開図・図形や点の移動・面積比などあらゆる角度から出題されます。図形と絡めて他分野も出題されますが、つるかめ算などの特殊算があまり出題されていないのも特徴の一つです。 年度によって難易度に差があり、かなりの計算力を必要とする問題が出される場合もあります。あまりヤマを張らずに総合力を身につけることを心がけておいたほうが良いでしょう。図形については日頃からバラエティに富んだ問題に接し、力をつけておくと良いでしょう。 国語 出題形式は、説明的文章と文学的文章が1題ずつの、長文に文のパターンが多く、その中に小問として知識問題が組み込まれています。 長文問題は、主題と心情・細部の読み取りに重点が置かれています。解答形式は記号選択式のほか、必ず書き抜きの、それも字数の決められた問題が出されることが特色です。 選択式の問題は選択肢がよく練られていて、難易度が高い場合があるので注意したい。知識問題は、標準的な問題であり、満点に近い答案が要求されていると言えます。 まず、過去問を制限時間内に解いてみて、問題量と時間配分との関係をつかむ練習をしてみるとよいでしょう。知識問題については、漢字や慣用句、ことわざなどを参考書や問題集でしっかりと身につけておくことが大切です。読解問題では、安易に解答を選ぶのではなく、なぜそうなるのかという理由をしっかり考える訓練を積みましょう。 理科 特徴の一つに、時事問題が取上げられます。各地で起こった地震や火山の噴火、天文関係、日本人のノーベル賞受賞者、環境問題についてなど、日頃からニュースに興味と関心を持っているかが試されます。その他、毎年様々な単元から出題されます。特徴として、動植物に関する出題と、実験観察を通した出題がほぼ毎年出されています。 幅広い分野から多くの問題から出題されていますので、まず基本的なことはしっかり学んでおく必要があります。特に「生物」「物質と変化」は特によく勉強し、実験や観察の問題を演習しておきましょう。 社会 大問が3〜4題、30〜40問の設問で、それほど多くはありません。 地理分野は、特定の地誌や産業をテーマにした出題で、地図・地形図、図版、グラフなどを合わせた総合問題です。中には難度の高いものや歴史との融合問題も含まれます。 歴史分野は、特定の時代やテーマをもとにした出題です。全体的には平易な問題が多いが、ユニークなもの、地理や政治との融合問題も含まれます。 政治分野では、政治より経済分野の出題が多い傾向があります。また、例年時事問題の出題も多く、表・グラフ・図版なども使用した経済問題の設問なども見られましたので、日頃からニュースに対する関心も高めておきましょう |
備考 | |
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東京電機大学中学校
東京電機大学中学校 | |
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少人数制で きめ細かく誠実な指導 | |
交通 | JR中央線「東小金井」駅北口下車徒歩5分 |
公式HP | 東京電機大学中学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 問題数は5題。1題が計算問題、1題が数行の文章題を集めた応用小問、残りが本格的な応用問題です。近年は問題数を減らしてその分問題の難易度を高める傾向にあるので注意が必要です。様々な分野から出題され、受験算数の基本となる問題が殆どですが、複雑な問題も含まれる事もあります。 算数の配点が他の教科より高くなっているので、算数を重視している事が分かります。基礎力の充実に重点を置いた学習を進める必要があります。反復学習で苦手単元のないように実力をつけましょう。 国語 大問数は3〜4題です。はじめに文章読解問題が2題、次に漢字の読みと書き取りが2題という構成が定着しつつあります。言葉の知識が独立題として出された年度もあります。標準的な問題が多いので、時間が足りないという可能性は少ないと思われます。 出題傾向は比較的安定していますので、過去問をよく研究すると効果的です。読解力の養成はやはり読書ですが、闇雲に読むだけではなく、@分からない語句はすぐ辞書で調べる、A指示語や接続語に注意しながら読む、B筆者の言いたい事が何かを考える、などを意識して読むと良いでしょう。 理科 大問数3題、設問数は約30と問題数は標準的です。 1題目が各分野の基本問題を集めた小問集合題、2・3題目が応用問題です。 内容は基礎的なものが殆どです。 基礎的な地理気を早いうちに身につけ、その上で過去問や問題集などの演習を繰り返しながら実力アップを目指しましょう。近年話題になった科学問題をまとめておくのも良いでしょう。 社会 大問数は3題で、地理・歴史・政治(時事を含む)の各分野から万遍なく出題されています。 専門的に深く突っ込んだ問題は少数で、基礎的な知識がどれだけ身についているかどうかを試す構成になっています。 地理分野は地図帳やグラフを活用し、教科書や資料数にある統計を頭に入れましょう。白地図を利用して地形・気候、資源、産業の様子を順にまとめましょう。 歴史分野は自分でノートに年表をつくると良いでしょう。年代・人物・影響などについて特にしっかりと調べて書き込みましょう。 政治分野では、まず日本国憲法の基本的な内容をしっかり抑えることが大切です。特に政治の仕組み、国際関係については一通りまとめておきましょう。 時事的な事柄は、日頃からニュースを確認しまとめておくと良いです。受験用の時事問題集に取り組むのも効果的です。 |
備考 | |
過去問 |
帝京大学中学校
帝京大学中学校 | |
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面倒見よく、生徒ひとりひとりを着実に伸ばしていく | |
交通 | 京王相模原線「京王堀之内」・「南大沢」、京王京王線「聖蹟桜ヶ丘」・「平山城址公園」、JR中央快速線「豊田」 ※スクールバスもあり |
公式HP | 帝京大学中学高等学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 出題内容に偏りが少なく、基本から標準レベルの問題を中心に、いろいろな問題が出されるのが特色です。 基本的な知識事項の漏れがないように勉強することが必要です。塾のテキストの例題・類題・基本問題を、解法を覚えるまで何度も繰り返すのがよいでしょう。 小6の9月以降、過去問を5年分ほど解いて、間違えた問題の類題を探して練習してみるといいです。計算間違いなど不注意なミスがないように確認しながら解く癖をつけることも大切です。 国語 読解はふつう小説文と説明文が出され、小説文は平易な文章が多いが、説明文はかなり難しい文章が出されることが多いです。設問は選択、抜き書き中心になり、記述も心情や内容の説明で特に難しくはありません。知識問題はたくさん出され、とても重視されています。 まず、文法・語法、漢字・語句の正確な知識を身につけることが必要です。塾のテキストや問題集とは別の問題集を用意して計画的に取り組むといいでしょう。読解は塾の授業と問題練習で指示語や接続語に注意して読むようにすることです。また、模擬テストをたくさん受 けて、新しい文章を用いた読解問題を解くとよいでしょう。 理科 大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出されます。物理・化学は実験・観察に関する問題で、一部に専門的でかなり難しい問題も含まれます。地学は時事的な内容など、他校ではあまり出されない細かい知識が出されることもあります。生物以外は得手不得手の差がつきやすい問題なので、過去問で出題内容を十分に研究して入試に臨む必要があります。 各分野の基本事項を正確に覚えておくことが必要です。観察の際の状況の説明、実験の結果とその理由の説明も書き添えたまとめノートをつくるとよいでしょう。また、ふだんから新聞のサイエンス(科学)の特集などを興味を持って読み、取り上げられた事柄について調べてみるといいです。過去問は最新3年分を何度も繰り返すことが必要です。 社会 大問は地理・歴史・公民の分野別のもの以外に、時事問題を含んだテーマ問題が出されます。テーマ問題は説明文が長く、地図・統計などの資料の量も多いです。漢字指定の設問や細かい知識問題も多いので、より正確な知識が要求されます。 各分野の基本事項を正確に覚える必要があります。重要語句は必ず漢字で書いて内容をまとめるとよいです。チェックテストを繰り返して知識の正確さを増していくとさらによいです。時事問題集を購入して、語句を覚えて解説文や地図・統計などの資料を覚える必要もあります。また、小6の11月頃から過去問を繰り返し形式に慣れ、当日の時間配分も考えるようにしましょう。 |
備考 | 帝京中・高や帝京八王子中・高とは異なり、卒業生は希望すれば帝京大に進むことができる。しかし、設立当初から他大学への受験指導を進め内部進学者はほとんどいないので、完全な進学校と考えてよいでしょう。周辺に競合校が多く、それぞれの入試が変更される度に応募者数と難度が変わるので、周辺の学校の入試日変更にも注意が必要です。 |
過去問 |
桐蔭学園中学校/中等教育学校
桐蔭学園中学校/中等教育学校 | |
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21世紀のエリート育成を目指す男女別学の進学校 | |
交通 | 田園都市線「青葉台駅」下車バス10分 小田急線「柿生駅」下車バス10分 |
公式HP | 桐蔭学園 公式ページ |
傾向と 対策 | 同一敷地内に、男子は桐蔭学園中等教育学校と従来の桐蔭学園中学校男子部の2校が存在します。 女子は桐蔭学園中学校女子部内に、中等教育コースが設置されています。 桐蔭学園中等教育学校と桐蔭学園中学校の入試問題は、同一の試験問題で実施されます。 算数 60分で7〜8題。1題目が応用小問、2題目以降が応用問題です。 小問以外はどれも本格的なレベルのものばかりです。但し、むやみに難しいということではなく、全範囲の知識や理解を対象に設問編成されているということです。 計算問題は出題数は少ないものの、複雑なものです。図形は求積が中心ですが、展開図・見取図、図形の移動、グラフ利用など多彩な出題が見られます。特殊算は旅人算や速さに関するものが多いようですが、量は少なめです。特色としては、数の性質の分野で、独自の問題が出題されています。 言うまでもなく、計算練習は基礎力養成の最低条件です。 数の性質の分野では、規則性を利用した問題や場合の数に注目しましょう。思考力・推理力などを養うのに絶好の素材です。基本をマスターした後は、別な角度から問題に取り組む事で思考力のアップを目指しましょう。図形では、求積問題を重点的に学習した後、様々なパターンの図形問題を数多く演習しておきましょう。 国語 大問数は2〜3題で、長文読解2題に感じやことばの知識問題が独立題として加わることがあります。問題量が多めなので、てきぱきと答えていかないと時間切れになるおそれがあります。 長文読解で取上げられる文章は、論説・説明文と小説・物語文の組み合わせが最も多く、随筆文はあまり出されません。また、詩・短歌・俳句はかつて出題されたこともありましたが、ここ数年(H19年現在)は出題されていません。・ 設問内容は、内容・文脈・信条の正確な読み取りを試すものが中心です。 演習に取り組む時には、常に筋道だった考え方で答えを導くように心がけましょう。はじめは制限時間内に終わらなくても、「なぜこの答えになるのか」を明確にして、確実な読解力を目指す事が大切です。特に心情に関して微妙な違いの選択肢に迷う時や段落分けのときは、納得するまでじっくり取り組みましょう。 理科 試験時間は40分。大問数は4題でほぼ一致しており、総問題数は25問程度です。記号選択が殆どで、語句や数値を記入するものは若干見られる程度です。ただし、10以上もの語群から選ばせたり、計算した結果を選択させたりするなど、あてずっぽうでは答えられないように工夫されています。 全体的には断片的な知識を問う問題は少なく、実験・観察を元にした設問構成です。難問の類は見当たらず、基礎をみっちり積んだ受験生向けの問題といえます。 文章が長めなので、あらかじめ問題文や図・グラフなどの読み取りに慣れておくことが大切です。実験・観察の目的や手順、方法などを確実に理解すると共に、長文を読み取る国語力や計算力・思考力も養っておきましょう。 社会 40分、大問は4題程度ですが、設問数が50近くあり、相当厳しい試験といえます。よって、問題をすばやく読み取って的確に答える力が必要になります。更に、地図や図表などもふんだんに取り入れられているため、これらを理解し考える力も求められています。 解答形式は記号の選択だけ(H19年現在)となっておりますが、今後用語の記入や文章記述と言ったものが登場する可能性があります。 問題は地理と歴史分野のウェートがやや高めで、政治分野からの出題は少なめです。 地理分野では、地図とグラフが欠かせません。常に地図帳を活用することと、重要な統計を頭に入れておくことです。地名や産業などは感じで覚えるようにしましょう。 歴史分野では、ノートに年表をつくることをお勧めします。できごとに関わる年代・人物・影響や、政治や文化など分野ごとにまとめる工夫も大切です。 政治分野では、日本国憲法の基本的な内容をしっかりおさえることが大切です。特に基本的人権、三権の仕組みは重要です。また日本と関係の深い国についてまとめておきましょう。時事的な事柄も日頃のニュースやテレビだけでなく、出来事の内容・影響・問題点などをまとめておきましょう。 |
備考 | 問題の難度が受験生の学力レベルに比べ、たいへん高く、合格点が低い傾向があります。問題形式の変化で少し変わってくるかもしれませんが、説明会などで出題情報を得た方が良いでしょう。 桐蔭学園は東大合格者数を大きく伸ばし100名を超えた時期もあったほどで、最近は50名前後でほぼ一定しています。また、早慶など主要私立大の合格者数は付属校を除き全国第1位を続けていまする。 このような合格状況は基準偏差値が10以上も高い学校と比べても優れたものです。 |
過去問 |