頌栄女子学院

頌栄女子学院
国際教育に力を注ぐミッションスクール
交通地下鉄浅草線 高輪台駅 徒歩1分
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傾向と
対策

 算数
 試験時間は40分。大問数は5〜8題で、はじめに計算問題と応用小問の集合題があり、残りは1〜4問の小設問をふくむ応用問題となっています。応用問題の小設問をふくめた総設問数は14〜20問ですが、減少傾向にあるようです。極端な難問は見られず、大半が基本的、標準的な文章題ですが、もう一段突っ込んだ考え方を必要とする問題も毎年出題されます。
 応用問題では、数量分野と図形分野からの出題が目立ち、数量分野からは、数の性質(約数・倍数を利用するものなど)、規則性(数列など)、約束記号、場合の数といったものが毎年1〜2題出されます。図形分野は、立体図形を好んで取り上げる傾向にあり、立体を組み立てるもの、ボールを何段か積み上げて真横から見るもの、サイコロをころがすものといった複雑な考えを必要とする問題が見られます。また、平面図形でも相似を利用して面積を求めたり図形を折り曲げたりするなど、やはり一筋縄では解けないものです。なお、特殊算はあまり見られませんが、速さに関するもの(旅人算、通過算など)がしばしば顔を出します。

 いうまでもなく、計算練習は算数の基礎力養成の最低条件です。効率的な計算パターンを身につけ、正確さとスピードアップをつねに心がけて練習することが大切です。
 数の性質の分野では、規則性を利用した問題や場合の数に注目しましょう。思考力・推理力・整理力などを養うのに絶好の素材で、ほかの分野の問題を解くときにも有効です。まず、問題を数多くこなして、基本的なパターンを身につけてください。さらに基本からいったん離れて、別な角度から問題に取り組むことで思考力のアップをめざしましょう。
 図形では、はじめに求積問題を重点的に学習して、基本パターンを徹底的に身につけること。相似や対称などをふくめた複合求積問題や、点の移動によって変化する長さや面積などを求める問題になれておくことが絶対に必要です。また、よく出題される立体図形については、平面図形の基本をマスターしたうえで、集中的な演習を段階的に進めましょう。


  国語
 かつては問題構成や解答形式などに大きなばらつきが見られましたが、ここ数年は文章読解題が2題出されるというパターンが定着しています。また、やはりかつては知識問題のウエートが大きく、独立題が複数出題されていましたが、最近は文章読解題の小問に組みこまれるようになっています。
 解答形式を見ると、記号の選択を中心に書きぬきを少々加える場合と、記述式を大幅に取り入れる場合とがあります。記号の選択が多いときには、まぎらわしい表現の選択肢を並べるなど難度が高めですが、記述式中心の場合はオーソドックスな設問が多く、総合的な読解力と表現力を試しているので、むしろ選択式の方が解きにくいかもしれません。
 読解問題で取り上げられる文章は、小説・物語文、論説・説明文(随想的なものが多い)、随筆文などで、詩歌が出されることもあります。設問内容を見ると、文脈や細部の理解を問うものが中心で、段落分け、脱文の挿入、接続詞や副詞などの適語の補充、指示語の内容なども随所にあります。また、文章中の語句の意味を問うものがほぼ毎年いくつか出題されています。
 知識問題は、かつてはかなりの量が出題されていて、本校・国語のきわだった特色の一つでしたが、最近はすっかりかげをひそめています。とはいえ、今でも文章語解題の小問としてさまざまなものが取り上げられており、重視すべき分野です。具体的には、文法(文の組み立て、かかり受け、助詞・助動詞の用法など)、慣用表現、四字熟語などが見られます。また、漢字の書き取りも必出で、同訓異字や同音異字のまぎらわしいものを取り上げる傾向があります。読みの方はまれにしか出題されません。これら漢字の出題量は試験によってばらつきがありますが、最低でも5問、多いときは10問以上出されると考えてよいでしょう。

 一般的な読解演習と並行して、はば広く知識を身につける学習が必要です。知識問題の配点がかなり多い年度もあるので、漢字・語句・文法などの学習時間を十分にとるような計画を立ててください。
 読解力は、語彙力と文法力の充実によって確実に底上げされます。直接語彙力を問う設問だけでなく、指示語の内容や心情把握でも、ことばの知識なくしては正しい答えは導かれません。読解演習に取り組みながら、文章中の不明な語句をチェックして、語意・用法を辞書で調べる作業を続けてください。
  また、「読む力」を着実に身につけるには、読書が欠かせません。ただし、むやみに読むだけでは本がきらいになるだけで、力はつきません。@指示語が何をさしているのかを考える、A段落や場面の構成を考える、B登場大物の性格と心情の変化に注意する、C読めない漢字、意味のわからないことばが出てきたらすぐに辞典で調べるなどといったことをつねに意識しながら読みすすめることが大切です。
 知識問題は、漢字と語句に関するもの(四学熟語、慣用句、ことわざなど)を中心に、はば広く積極的に吸収していく心構えがのぞまれます。丸暗記ですませようとせずに、漢字なら部首も対義語もというように、派生させたノートづくりが有効です。また、頻出の文法への対策も忘れずに。文の組み立てと品詞の分類・用法をマスターし、まぎらわしい品詞識別は奥深くまで学んでおく必要があります。


 理科
 大問の数は4題前後で安定していますが、小問数が非常に多く、解答記入箇所が50〜60もあります。試験時間が40分しかないので、かなり忙しい試験といえます。
 4つの分野から各1題出題されています。「生物と環境」では、からだのしくみとはたらきがよく出されていて、植物では種子植物、動物ではセキツイ動物が中心になっています。「物質と変化」では、水溶液の濃度や中和反応、固体の溶解度など、「運動とエネルギー」では、力のつり合いがよく出題されています。また「地球と宇宙]では、天体の動きについてが中心となっています。以上のように出題分野はある程度限定され、よく出題される分野が決まっているといえます。
 問題の構成は、あまり複雑なものはなく一読してわかりやすいものばかりです。表やグラフによる出題が年々ふえる傾向にあり、それだけ問題がすっきりしてきたといえます。また、実験に関する出題も増加する傾向にありますが、実験装置は特に変わったものではなく、教科書や問題集でよく見られるものなので、取り組みやすいものです。
 解答の形式は、選択式よりも記述式が多くなっています。記述の内容も、単純な用語を答えたり、計算問題の数値を答えたり、簡単な文で答えたりと様々です。全体として、難問はないといえますが、記述式の設問が多いので、見かけより難しいと考えておく方が無難です。
 記述式設問のうち、計算を必要とする問題の割合がかなり多いのも大きな特徴です。水溶液の濃度や溶解度、てこ・輪軸・滑車・ばねなどに関する力のつり合い、また、天体の動きに関しては南中高度や南中時刻などが出題されています。記述式設問も年ごとに増加する傾向にあるので注意が必要です。

 各分野から、まんべんなく出題されていますので、基本的な知識をはば広く身につけることが大切です。動物、植物、天体、気象などの学習は、ふだんから身近なものに対して関心をよせて観察したり、調べたりすることによって発展していくものです。観察力と筋道を立てて考える力が理科の学習の基本です。
 入試には実験に関する問題が出されています。特に、気体や水溶液の性質を確かめる実験や、乾電池と豆電球のつなぎ方と明るさの変化についての実験などは、頻繁に出題されるものです。さまざまな実験についてノートにまとめてみましょう。実験方法と結果、そしてそこからどのような結論が導き出されるかということを整理するとよいでしょう。同時に、電流計や上皿天秤などの実験器具の使い方もあわせて確認してください。
 また、計算問題にも重点をおく傾向があるので十分な練習が必要です。


 社会
 40分の試験時間のわりにボリュームのある内容です。大問数は3〜4題と少なめですが、総小問数は25問前後、解答記入箇所は50〜60もあります。また、解答方法も用語を記入させたり(しかも漢字指定のものも多い)理由などを1〜2行で書かせたりするものがかなりの数を占めます。したがって、すばやく対応していかないと時問切れになってしまうおそれがあります。
 出題内容を分野別に見てみましょう。地理分野・歴史分野・政治分野から1〜2題ずつ出題されています。また、2〜3の分野を融合した総合問題が出されることもあり、近年はその傾向が強まっています。

 地理分野では、説明文を読ませたうえで、それに関連するさまざまなことがらについて問う形式をとっていることが多く、設問内容もバラエティーに富んでいます。また、答えを地図に書き込む問題も見られます。
 歴史分野は、あるテーマについてのべた史料を読んだうえで、それに関連する問題に答える形式となっています。最近取り上げられたテーマは、法律史、女性が登場するできごと、歴史的な建築物、農業史、宗教史、外交史などで、飛鳥時代から昭和時代まではば広く出題されます。
 政治分野では、日本国憲法の条文やその説明を読んで、憲法や三権のしくみ、選挙制度などについて問うものとなっています。また、時事問題として介護保険や年金、最近の国際関係など、環境問題として地球の温暖化などが取り上げられています。基本を身につけるのはもちろん、社会的な問題に関心を寄せているかどうかも問われています。

 感心しないのは、地名や歴史的なできごとなどを丸暗記しようとすることです。これは、苦しいばかりで力になりません。社会では、色々な事柄のつながりが大切だということを肝に銘じておいてください。
 まず、基礎を固めることを心がけてください。教科書のほか、説明が易しくていねいで標準的な参考書を選び、基本事項をしっかりと身につけましょう。また、設問事項が広範囲にわたっているので、不得意分野をつくらないことも大切です。問題集を解いていて自分の弱い分野が見つかったら、すぐに教科書や参考書に立ち返り、理解できるまで復習することです。
 地理分野では、地図とグラフが欠かせません。つねにこれを参照しながら、白地図作業帳を利用して地形と気候をまとめ、そこから産業のようす(もちろん統計表も使います)へと広げていってください。世界地理は小学校で取り上げられることが少ないため、日本と関わりの深い国については、自分で参考書などを使ってまとめておきましょう。
 歴史分野では、教科書や参考書を読むだけでなく、自分で年表を作って覚えると学習効果が上がります。資料集などで、史料や歴史地図にも親しんでおくとよいでしょう。
 政治分野では、日本国憲法の基本的な内容、とくに政治のしくみが憲法でどう定められているかを中心に勉強してください。また、環境問題や時事問題の出題も見られるので、テレビ番組や新聞などでニュースを確認し、それにかかわる単元もふくめてノートにまとめておきましょう。

備考 
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posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ◆さ行の学校
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