田園調布学園中等部 | |
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「強い心」「思いやりの心」「素直な心」を育む | |
交通 | 東急東横線・目黒線「田園調布」駅下車 徒歩8分 東急池上線「雪が谷大塚」駅下車 徒歩10分 |
公式HP | 田園調布学園中学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 大問数は5〜6題で、はじめの1題は計算問題と応用小問(いわゆる1行問題)の集合題、2題め以降が応用問題となっています。総小問数は20問程度と標準的ですから、50分の試験時間で解き終わることができるはずです。 問題全体をみると、さまざまな分野から出題されていて、偏りのない構成になっています。また、受験算数の基本となる問題が多く、目新しい問題はみられません。したがって、幅広い分野で、基本的な力がついているかどうかを試すものといえます。 対策としてはやはり、基礎力の充実に重点をおいた学習を進める必要があります。まずは、算数の基礎ともいうべき計算力を高めましょう。それほど複雑な計算問題を解く必要はありません。標準的な計算問題を毎日欠かさずこなしていくことで、少しずつ計算力がついていくはずです。ただし、計算によっては、多少くふうをすればより簡単に解けるものもあるので、いろいろな計算のくふうについては、きちんと学んでおきたいものです。 図形問題については、まず基本的な解き方を頭に入れましょう。問題集などに同じような問題がのっていますので、いろいろな問題をこなして、スムーズに解けるようにしておきましょう。 特殊算はさまざまな種類のものがありますが、すべての項目について習得しておいてください。なかでも、つるかめ算、旅人算、通過算、年令算、相当算、植木算などの主要なものは、重点的に練習しておくとよいでしょう。 国語 例年大問数が3題で、時間は50分となっています。出題文は小説・物語文、随筆文、論説・説明文、詩と解説文などで、実に広範囲にわたっています。論説・説明文は毎年出され、随筆は出題されない年度もありますが、一つに的をしぼってしまうのは危険でしょう。出題傾向をひと言で表すと、どの大問も総合読解問題の形式になっているといえます。しかも、あらゆる種類の文章から作問されているため、小問構成は国語全般の力を問うものとなっています。 文学的文章では内容・気持ちの読み取り、説明的文章では文脈・内容の読み取りが中心です。 ほかに目につくものは、指示語の内容、接続語の選択、本文中での語句の意味、段落分け、比ゆの理解、作品鑑賞、乱文を正しく並べかえるものなどです。また、著名な作家や古典に関連して文学史が出題されることもあります。なお、ことばの知識に関連したものも多く出題されており、主語と述語、ことばのかかり受け、品詞とその用法、表現技法、ことわざ・慣用句、同音異義語、熟語の組み立て、四字熟語、部首・画数などが問われています。 いずれにせよ、読解問題がメインになっており、毎年2、3問はかなり考えさせる問題がふくまれています。しかも、年々その度合いが大きくなっているようです。 解答形式ですが、記号の選択と記述が4:6ぐらいの割合です。大半は適語補充、適語・適文のぬき出しですが、自分のことばで30〜100字で説明させる自由記述もしばしば取り上げられており、これを考えると決して楽な試験ではありません。また、記号の選択でも内容的にまぎらわしいものがふえていますから、注意が必要です。 文章読解題の対策としてもっとも効果的なのは、やはり本を読むことです。「読書」というと堅苦しく思えるかもしれませんが、ようするに、文章にふれる楽しさを体験すればよいのです。読む本は必ずしも文学作品である必要はありませんから、興味のあるジャンルの本を選んで読んでください。毎日読み続けることによって、読解の基礎力が身についてくるはずです。 試験では、文脈をきちんととらえ、ことばの意味を正確に理解しているかどうかがためされます。したがって、正しい答えを出せるようにするためには、なるべく多くの読解問題にあたり、出題内容・出題形式になじむことが大切です。接続詞の使い方や指示語の内容など、試験によく出される問題に習熟し、本文の内容を自分のことばできちんと説明できるように、くり返し練習してください。 表現力については、読解問題での記述解答の文をどうすればうまく書けるかということに的をしぼりますが、要点をしっかりとらえた簡潔な文を書く技術を身につけることがもっとも大切です。たとえば、新聞のコラムの文章を毎目書き写してみたり、日記をつけるなどの学習法を取り入れたりするのもよいでしょう。 知識問題は、語句に関するもの(四字熟語、慣用句、ことわざなど)を中心に、幅広く積極的に吸収していく心構えがのぞまれます。文法とともに、漢字・語句の問題集を一冊仕上げてください。また、そのさいは丸暗記ですませようとせずに、漢字なら部首も対義語もというように、知識をたがいに関連させながらノートづくりをすると、効果的です。 理科 大問数は5〜8題です。問題量の多さを考えると、試験時間がやや短いと感じられるかもしれません。「物質とエネルギー」にやや重点がおかれており、例年2〜5題がこの分野からの出題となっています。その他の分野については、各年度1、2題の割合で出題されています。 出題の特徴について見ると、どの問題も基本的には実験や観察を主体としたものであることに気づきます。これは理科という教科の特質を考えれば当然のことですが、一部の私立校がさらに細かい知識事項を問うことが多いのに対して、実験なら実験、観察なら観察の過程に重点をおいて、知識よりは理解力を試そうとしているようです。 実験の過程や観察の対象を示す図を見た上で、実験や観察の過程で生じた変化に対してその理由を考えさせるという設問からは、理解力を試す意図がうかがえます。単純なつめこみの知識ではなく、科学的な思考力が身についているかどうかを、さまざまな角度から見るための工夫がされています。難易度という点でも、特にひねった問題や極端に難しい問題が出されたことはなく、あくまでも標準的なもの、またはそれより少し上のレベルの問題のなかで、受験生の真の実力を見ようという姿勢がうかがえます。 理科の問題に対処するためには、実験や観察を主体とした真の実力をつける必要があります。問題は体系化された知識と理解力の上に立った思考力を試す設問になっています。たとえば、実験をあつかった問題で、実験するさいになぜそのような手順をふむのかを説明させる問いなどは、そのよい例でしょう。このような問いに答えるには、暗記にたよった学習だけでなく、つねに原因と結果の関係を理解する学習を心がける必要があるわけです。 「物質とエネルギー」の「てこ・かっ車・りん軸」「ばねののびちぢみ」「ものの溶け方(温度と水量の関係)」などの単元では簡単な計算を必要とする問題が考えられますから、問題集である程度慣れておくことが必要でしょう。 特に、実験の結果や方法については、その理由などを問う記述式の設問が考えられるので、図・表やグラフなどを使いながら、主なものを整理しておくようにしましょう。 社会 試験時間は理科と合わせて65分で、50点満点。3分野の総合問題として1、2題の大問が出されるときと、日本地理・日本歴史・政治の3分野からバランスよく出題されるときがあります。 また、地理では地図・表・グラフなど、歴史では年表や史料が多く用いられているのが特色の一つです。 難易度は標準よりもやや上といってよく、基本的な知識の量を見るだけでなく、断片的な知識だけでは対処できない総合的な理解力や応用力、さらには思考力まで見ようとする意欲的な内容になっています。具体的には、熱帯林の破壊に対する日本の責任を記述させるものなどが出題されています。 過去の問題に共通していえることとしては、記述式の占める割合が高く、解答を漢字で書くことが要求されること、選択式の問題では選択肢の数が多いこと、分野に関係なく融合問題のしめる割合が高くなってきていることなどがあげられます。 今後も出題されそうなものを分野別にあげておきますと、日本地理では、日本の産業(工業・農業・漁業)を自然的条件や世界との結びつき(貿易など)とあわせて考えさせる問題が考えられます。 歴史では、日本の歴史上の節目となった重要なできごとを、おきた年号や時代、関連する事項名についてたずねる問題や、いろいろな制度や改革について、それらが生まれた要因や結果について問う問題などが考えられます。過去の問題に見られるように、歴史的なできごとに関連して人物名を記述させるものも、引き続き出題が予想されます。人物といっても政治家ばかりでなく、文化人が出されることも十分考えられます。主要な人物については、教科書に出てくる程度のことは覚えておきましょう。 政治では、政治のしくみやきまりについての出題が中心となるでしょう。これまでに、日本国憲法、三権分立、国連などについて出題されましたが、今後は大日本帝国憲法と日本国憲法の違い、選挙のしくみ、地方自治などが要注意です。この分野は時事問題の出題も多いので、新聞やテレビのニュースなどで話題となったできごとをチェックしておく必要があります。 なお、日本地理・日本歴史・政治の融合問題形式で出題されることが多くなってきていますので、それぞれの関連についてまとめておく必要があります。また、記述式の問題では答えを漢字で書くことが要求されますから、正確な漢字で書けるようによく練習しておきましょう。 |
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