豊島岡女子学園 | |
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伝統ある女子進学校 | |
交通 | JR・東京メトロ・西武線・東上線・都バス・私バス『池袋駅」 徒歩7分 東京メトロ有楽町線『東池袋駅』 徒歩2分 |
公式HP | 豊島岡女子学園 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 試験時間は50分、大問数は6題前後です。かつては、はじめの3〜4題にわたって計算問題や応用小問の集合題が出されていましたが、最近はそれが2題(全部で8問程度)に減り、その分応用問題の小設問が増えています。ただし、総小問数は18問前後でここ数年ほぼ一定しています。 四則計算問題は、基本的な計算能力をはかるのが目的と考えられます。式の中の□やIを求める問題、単位の換算(時間、角度・長さ・面積・体積・重さ、速さなど)も毎年のように出題されています。そして、単純な計算問題は減少傾向にあります。 応用小問と応用問題は、公式に当てはめれば答が出てくるものばかりで、計算の複雑なものやひねったものはほとんど見られません。しかし、さまざまな単元から出題されますから、各分野の公式を整理して、確実にものにしておく必要がありそうです。 これまでに取りあげられた内容は、概数、割算のしくみ、約数と倍数、数の範囲と規則、割合(速さ、濃度)、比例式・比例配分、場合の数、集合、二量関係とグラフ(旅人、水道管)、図形の性質(対角線、展開図)、角度・面積・体積、動点問題、かんたんな特殊算(平均算、過不足算、旅人算、時計算、相当算、推理算、 周期算)などです。 全般的に見ると、いわゆる難問奇問は見当たらず、各分野における基礎的学力を見る標準的良問ばかりです。それだけに考えちがいは許されませんし、早くて正確な計算力が要求される問題といえます。 算数攻略の基礎が計算力の養成にあることはいうまでもないでしょう。計算問題はもちろんですが、そのほかの問題の大半も、結局は計算問題になってしまうのです。ですから、問題をたくさんこなし、計算の早さと正確さとを身につけられるような勉強法を心がけましょう。 さて一般に算数で確実に合格点をとるためには、 @一定時間にできるだけたくさんの問題を解く練習 A一定数の問題をできるだけ早く解く練習 B苦手分野を作らないように、あったらなくす練習 が大切となってきます。長い期間このような練習を続ければ、次第に正確さとスピードが身について、試験でもいい点がとれるようになってくるものです。 また、その際に大事なことは、問題がどの解法を要求しているのかという出題意図を正しく読みとることです。正しい解法をしっかり身につけておきましょう。使い方をまちがえると意外に面倒になって時間ばかりがかかるということになりかねません。どういう時にどの解法を使うか、一つひとつ確実に整理して覚えておくこ とです。 各分野にくまなく目を通し、しっかりと問題演習をすれば、合格点をとることは困難なことではありません。過去問を十分に活用してください。 国語 本校の国語は、長文読解題2題と、漢字の書き取り1題から構成されるパターンが続いています。長文読解題のそれぞれには小設問が1O問程度あり、漢字の書き取りは3、4問となっています。試験時間は50分ですが、問題量が多めなので、いそがしく感じられるかもしれません。解答形式では、記号の選択、適語・適文の 記入または書きぬき、1〜2行程度の記述などが設問内容に沿って配置され、バランスよく組み合わされています。 長文読解題で取り上げられる文章のジャンルを見ると、論説・説明文、小説・物語文、随筆文がバランスよく選ばれています。ただし、それぞれ1題ずつ出されるとはかぎらず、同じジャンルが2題出されることもあります。 設問内容は、取り上げた文章に則した自然な流れの中で、単調にならないように総合的に問うものになっています。随筆文や小説・物語文の場合、心情を問うものが中心になりますが、状況や動作・行動、登場人物の性格などとからめ、変化がつけられています。 一方、論説・説明文の場合は、論旨の展開を正しく理解しているかどうかを試すものが中心です。そのほかにも、語句の意味、同意語の書きぬき、指示語の内容、副詞や接続詞の補充、表現技法、文の並べかえ、脱文の挿入、段落分け、段落構成、大意・要旨など、バラエティーに富んでいます。 長文読解題に組みこまれる知識問題では、漢字の読みと書き取り、送りがな、主語・述語、かかり受け、用言の活用、可能動詞、晶詞の用法・識別、ことわざ、熟語の完成、四字熟語、反対語などが出されています。 全体を見わたすと、さまざまな種類の文章を限られた時間で読み取る力に加え、漢字やことばの知識、つまりバランスのとれた国語力が必要です。 対策として、まず第一は「速読即解力」の養成でしょう。 けっこう忙しい試験ですから、一回読んだだけで正しく読み取る力が必要になってきます。本来ならば、豊かな読書経験を積むことによって自然に読解のコツを身につけていくのが理想です。といっても、受験までのいそがしい短期間ではなかなかそうもいっていられ ないでしょう。そこで、文章の種類別にそれぞれの読解法を整理してあるような参考書(できれば解説のくわしいもの)を手本にしながら、それぞれの種類の中で典型的な文章を選び精読してみるといいでしょう。参考書に示されている読解法にそって読む訓練を、最初はゆっくりながらもしつこく繰り返すのです。このような作業をねばり強く続ければ、必ず読解のコツというものが掴めてくるはずです。 そのような感触を得たら、今度はそういった読解のコツをくずすことなく、序々にスピードをあげていくわけです。 これと並行して、長文読解問題を中心とした問題集を使って、力だめしと弱点補強を進めておくことも重要なことでしょう。 第二に、助詞・助動詞の用法などのことばのきまりに関する問題や、語句の知識などの「国語常識」もわりに重視されています。これらは読解のうえでの手がかりにもなるわけですから、参考書・問題集などで完全マスターしておくことが必要でしょう。 最後に漢字。例年必出であり、また程度も高いので、これまた問題演習で完全マスターをめざすべきです。何といっても、漢字は覚えていれば確実に得点できますが、知らないものには手も足も出ません。反復練習をして、確実に身につけておきましょう。 理科 試験時間は社会とあわせて50分、大問数は4題前後、総小問数で20問程度という問題構成になっています。解答形式は記号の選択が中心ですが、特に「物質と変化」「運動とエネルギー」で計算問題が出されます。また、図を書きこむ問題も見られます。 分野別に見ると、「生物と環境」「物質と変化」「運動とエネルギー」「地球と宇宙」の各分野からむらなく出題されており、かたよりのない知識が必要とされます。 「生物と環境」では、生物と環境のかかわり合い、植物の運動、動物の受精と誕生、顕微鏡の使い方、ジャガイモのつくりと成長などが出されています。 「物質と変化」では、計算させるものがよく出題されています。水酸化ナトリウム水溶液と塩酸の中和反応、気体の発生と性質、燃焼、水溶液の濃度ともののとけ方などが見られます。 「運動とエネルギー」からは、電気回路(電気回路の略図を図に示す記述問題もある)、電流と発熱、浮力、ものの落下運動、電熱線による水のあたたまり方、磁石の性質、力のつり合いなどが出されています。 「地球と宇宙」では、地層(地層や岩石のでき方、断層運動など)、月の運動と満ち欠け、日本の気象、流水のはたらき、星座早見などが見られます。 各分野に共通していえることは、実験・観察をもとにして考えさせる問題が多く、丸暗記だけでは得点できないように工夫されている点です。取り上げられる実験・観察はポピュラーなものですが、ひとひねりしてあることが多く注意が必要です。 なお、計算問題を中心とする「物質と変化」「運動とエネルギー」がはじめの方の大問にあることが多いので、とくに理科が苦手な受験生は、解く順番を工夫してもよいでしょう。 出題の多くは、暗記に頼った知識だけで答えられるものではなく、実験・観察の結果を総合的に分析して、筋道を立てて思考していく必要のあるものです。このことをふまえて対策を考えていくことにしましょう。 @教科書を中心とした学習を進める。いわゆる難間奇問は見あたらないので、難しい問題集にいどむよりも基本的なことがらを身につけるほうが大切です。 A学校の授業で行われる実験・観察には積極的に参加し、その結果を表やグラフも活用しながらノートにまとめておく。自分でできる範囲で実験・観察を行うのもよいでしょう。 B基本的な知識を確実にするために、教科書をよく読み、ノートに整理する。深い知識を身につけるにはぱば広い知識が必要ですから、その機会が多いほどいろいろな考え方ができ、問題解決に大いに役立ちます。 C問題を数多くこなしておく。これは、「物質と変化」と「運動とエネルギー」の分野の計算間題で特に必要なことで、法則や公式を確認するだけでなく、いつどのように使えばよいかを確認しながら進めていくことと、計算ミスのないように式を見返すことが大切です。 D過去に出題された問題を分類・整理して、今後の出題可能性を検討してみる。本校の出題に偏りがあるわけではありませんが、どんなパターンで出題されているかを確認しておくだけでも、試験当日の心がまえが変わってきます。 E基本的な力がある程度身についたら、薄めの問題集を解いてみる。基本的なことがらを実際に使いこなすことで、より応用力を高めてください。 社会 大問数は2〜3題で、解答記入個所は30くらいです。 解答形式は記号選択と記述がおよそ半数ずつですが、記述といっても用語を答える程度です。ただし、漢字で答える問題が多かったり選択肢にまぎらわしいものが含まれていたりと、油断はできません。また、のんびり構えていると試験時間内に終わらない可能性もある ので、時間配分に注意をしなければなりません。正確な知識とすばやい判断力が要求される問題といえるでしょう。 地理分野では、都道府県別の自然と農業の特徴について、特定の地域(東京、愛知など)の地勢と産業などが出題されています。なかでも都道府県のシンボルマークを選ぶ問いはユニークです。 また、ニュージーランド、インドなどを取り上げた世界地理も見られます。 歴史分野では、古墳時代から現代までの政治に関するもの、年号や富士山の噴火の歴史などをテーマにしたもの、日本の外交、歴史を動かした氏族、日本の戦後の歴史などで、なかにはほかの分野からの出題もあり、歴史をメインとした融合問題のような構成になっています。 政治分野では、日本の人口と選挙制度、三権のしくみ、国民と政治などが大問として出されていますが、むしろ、ほかの分野の大問に関連することがらを小設問として出題する傾向があります。 また、時事的な要素をふくむ問いもちらほら見られます。そのほか、環境問題として資源とゴミ・環境破壊が取り上げられており、環境問題に対する日ごろの関心を見ています。具体的には、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、ゴミのリサイクル問題などで、特別な対策は必要としないものの、ふだんから新聞やテレビなど を通じてどれだけこれらを知り、考えているかが大切です。 教科書レベルを大きくこえない基本的な内容が主体ですが、基本的といっても断片的な知識を問うものはありません。テーマをしぼり、よく練られた設問の中で、体系化された知識と理解力を試そうとする意図がくみとれます。 対策としては、なにより教科書のマスターが先決です。ただ、なんとなく教科書を読むのではなく、地理では、地図・グラフ・統計、歴史では年表・史料(特に写真や絵など)・歴史地図、政治では図(三権分立など)・表(三権のそれぞれのしくみなど)に注意して学習します。白地図や年表を活用したり統計などをグラフや 表にまとめたりするなど、覚えることがらを整理することも大切です。また、それぞれのことがらには必ず関連することがらがあります。一つひとつの知識をできるだけ多く結びつけていくような学習を心がけてください。 教科書の内容をマスターしたら、うすめの基本的な問題集で確認しながら基礎力の定着を目指してください。そのさい、まちがえた問題には印をつけ、ある程度時間をおきながらくり返しやってみること。弱点を見つけだし、効率よく学習するには必要な作業です。時代・人名・地名などは漢字で書けるようにすることも忘れず に、幅広く学習してください。 時事的なことがらやさまざまな杜会問題にも日頃から関心を持ち、新聞やテレビなどで話題になったできごとには注意を向けましょう。新聞記事などをノートにまとめるのが効果的です。また、わからないことがあればそのままにせず、年鑑などで調べることも必要です。 社会科の学習に暗記が必要なことは事実ですが、それは筋道を立てて知識を身につけることを前提としています。クイズ対策のような学習をしていては力は伸びません。しっかりとした学習計画を立てて取り組むことが合格への近道です。 |
備考 | 毎朝の運針で授業への集中力を高める。髪が肩より長い人は、編む等し、ゴム髪留めでとめて、さっぱりさせる。スカートは膝丈。靴下や鞄は学校指定。 試験は3回行われ、傾向として1回目で落ちても複数回受験した者の合格割合が高い。 複数回受験者の合格者に占める割合は6割を超え、同点の場合、複数回受験者を優先する。 4教科の合計点で判断し、教科ごとの足切りはない。 苦手科目をなくすことがポイント。 |
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