洗足学園中学校

洗足学園中学校
「知性」「品性」「社会性」を備えた女性を育てる
交通東急田園都市線・大井町線「溝の口」駅
JR南武線「武蔵溝ノ口」駅
下車 徒歩8分
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洗足学園中学高等学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 大問約6題です。1題目に計算問題が2〜3問、2題目に応用小問(いわゆる一行問題)の集合題が7問前後あり、それ以降は2〜3問程度の小問をもつ応用問題が続くという構成になっています。
 応用問題では、各大問ごとにグラフを書かせたり解答までの考え方や計算を書かせたりする小問が配されており、単に答えだけでなく、それに至る過程までも見ようとしていることがわかります。
 比や割合は、重視されている分野で、応用小問には必ずといっていいほど顔を見せており、応用問題でもよく出題されています。
 図形は毎年3〜4題。立体図形や平面図形の、大半が求積問題です。とはいえ、中には図形の移動や食塩水の濃度、回転体の体積比などをからませたものなど、やや複雑なものが姿を見せることもあります。
 特殊算は、毎年2〜3題程度、多いときにはそれ以上出されています。植木算、相当算、時計算、周期算、差集め算、流水算など、近年だけ見ても変化に富んでいます。 
 基本的なものを主体としている内容とはいえ、出題される単元がはば広く、また、試験時間のわりにボリュームがある内容なので、決して楽な試験ではありません。さらに、難度の上昇も考えあわせると、中途半端な実力では合格ラインに達することができないといえるでしょう。

 対策としては、まず計算力を高めることに重点をおきましょう。標準的な計算問題集を1冊用意して、毎日欠かさず取り組むことです。
 図形では、はじめに求積問題を重点的に学習するのがいいでしょう。とくに、相似や対称などをふくめた複合求積問題になれておくことが絶対に必要です。
 また、面積や体積ばかりでなく、長さ、角度、展開図、縮尺、面積比、体積比などの考え方や解き方をはば広く身につけ、比や割合を使ってすばやく解くよう心がけましょう。
 数の性質の分野では、規則性を利用した問題や場合の数に注力しましょう。


 国語
 試験時間は50分。ここ数年、各回とも共通して、問題の構成は文章読解題2題となっています。
 ことばの知識に関しては、その中の小問として出題されています。
 文章読解題の引用文について見ると、論説・説明文と小説・物語文が1題ずつというパターンが続いています。論説・説明文は、取り上げられている題材が受験生の興味・関心を持ちやすい内容で読みやすくなっています。また、小説・物語文は中心となる人物が受験生に近い年令や境遇のものが多いので親しみやすいのが特徴です。
 小問は1題あたり10問前後で、その内容は典型的なものが多く、小説・物語文では場面・登場人物の気持ちや性格の読み取り、論説・説明文では文脈や内容の把握が中心です。そのほか、接続語や副詞などの補充、表現技法(倒置法、比喩など)、指示語の内容、大意、語句の意味などが出されています。
 気をつけたいのは、記述問題を数多く取り入れている点です。文章からの書きぬきだけでなく、文章中のことばを用いて答えるもの、自分のことばで説明するものもあり
ます。「書く力」がどれだけ身についているかを見ようという出題者の意図がうかがえます。
 漢字の書き取りは、文章読解題の小問として出題されます。ことばの知識では、慣用句、四字熟語などが多く取り上げられています。
 全体的には、ある一定レベル以上の実力があれば解けるものがほとんどですが、見ため以上に歯ごたえのある内容を考えると、決して簡単な問題ではないといえます。
 総合的な問題構成なので、すべての要素について対処できる学力を身につけたいものです。

 文章の読解問題については、日常の幅広い読書が大切です。特に論説文については、接する機会がなかなかないので、なるべく心がけて読むようにしましょう。
 設問のスタイルの中では記述式が多いので、書きぬきによる解答のほかに、的確な表現力を必要とします。これに対しては、文章を読んで、その要点を簡潔にまとめてみるといった地道な学習が効果的です。
 指示語の問題では注意深く指示内容をまとめ、代名詞の指示語についてはきちんと体言止め(「〜こと」)をするといった正確さが求められます。同じように、理由をきかれたときの、「〜から」という末尾表現も忘れてはなりません。
 最も大きな特色のひとつであった韻文の出題がなくなり、説明文と小説文の大問2題という形式に変わったわけですが、今後この形式が定着するかどうかはわかりませ
ん。詩や短歌や俳句について、内容・形式上の分類、表現上の技法、代表的な作品の鑑賞とその文学史的理解など、ひと通りの知識は身につけておく必要があるでしょう。これらについては、問題集を積極的に活用していくのが効果的です。
 知識といえば、漢字についてのさまざまな事項、つまり、読み書きだけでなく、音・訓の理解、熟語の組み立て、部首、送りがな、反対語などの学習も必要です。また、ことわざや慣用句の意味・用法も重要な学習のポイントです。とはいえ、これらについては6年生の範囲をこえたむずかしいものは出されていないので、日常の学習の中でひとつひとつ消化していけばよいでしょう。
 

 理科
 大問数が4〜5題、総小問数が25問前後となっています。解答形式は記号の選択と用語の記入が中心ですが、一行程度の簡単な記述や計算問題もあります。試験時間は社会と合わせて60分ですから、理科にあてられる時問は約30分と考えてよいでしょう。
 内容的にはどれも基礎的なことがらを問うものばかりですから、時間内にひと通り解き終えることができるはずです。
分野別では、「生物と環境」「物質と変化」「運動とエネルギー」「地球と宇宙」の各分野からバランスよく出題されています。また、問題の多くは、実験・観察・観測をもとにつくられています。
 「生物と環境」からは、アサガオの成長(発芽、光合成など)、ヒトの目と耳の構造としくみ、水中にすむ小さな生物(プランクトン)、水辺にすむ昆虫などが出題されています。
 「物質と変化」では、ろうそくの燃焼、気体の発生と性質(酸素、水素、二酸化炭素など)、石灰水の性質(二酸化炭素との反応など)、水溶液の性質と分類などが取り上げられています。
 「運動とエネルギー」からは、光の進み方、力のつりあい、鉄球の運動、電磁石、ふりこの運動(2つのふりこを衝突させたときのようす)、電熱線と発熱、浮力などが出されており、ほかの分野に比べてウエートが大きくなっています。また、力のつりあいや浮力では、つりあいのようすを計算して求める問題も出されます。
 「地球と宇宙」からは、洗たく物の乾き方(空気中の水蒸気の量)、台風、太陽の観察(太陽の動き、黒点の観察など)、星座の動き(星座の名前、星の明るさ、表面温度、日周運動と年周運動など)、地層とそのでき方などが取り上げられています。

 実験・観察・観測をもとに基本的な事柄を問うものが大部分をしめますから、日頃の学習の中でそれらを着実におさえ、偏りのない勉強を心がける必要があります。
 そのためには、ありきたりなようですが、教科書の内容をよく理解し、整理しておくのが一番です。理解したことをノートにまとめる方法が効果的です。知識事項は正確に覚えるように心がけ、実験・観察・観測の方法や結果、実験器具などの扱い方についてまとめておくことも忘れてはなりません。
 そして、基礎固めができたら、知識や理解の確認のために、あまり難しくない入試問題集を解いてみることです。80〜90%解けるようならば自信を持ってよいでしょう。
 また、限られた時間に一定の問題を解かなければなりませんから、スピードと正確さをつけることが必要となります。同じ問題でも構わないので、何度もくり返し解いてみましょう。問題に必要な知識がすぐに頭に浮かぶように、日ごろから練習を積んでください。
 なお、問題はほとんどが記号の選択ですが、入試の全体的な流れからすると記述させる問題が増えることも予想されますので、それに対応できる文章力をつける必要があります。間題集などにあたって白分なりにまとめ、簡潔に書けるように練習をしておきましょう。


 社会
 問題の構成を見ると、この数年間では、地理・歴史・政治の各分野から各1題ずつ(計3題)の出題となっています。総小問数は25〜30問です。解答形式は、記号の選択が多めですが、適語の記入も少なくなく、また、1行程度で説明させる文章記述も2〜3問見受けられます。試験時間は理科と合わせて60分ですから、杜会にあてられる時間を約30分と考えると、時間が足りなくなるということはなさそうです。
 地理分野からは、日本の国土と自然(地形や気侯、海流など)に関する問いを中心にしながら、さらに農業(近郊農業やいぐさ栽培など)や工業(工業地帯や伝統的工芸品など)についての問いも交えた総合的な出題内容となっています。
 歴史分野からは、外交史、建築史、法律史などといったテーマにそった出題のほかに、本年度のように大阪府や滋賀県など特定の地域の歴史に関連する出題もみられ、いずれも多彩で総合的な内容となっています。選択肢の内容もよく吟味されているので、歴史上の事柄をバラバラに暗記するのではなく、ひとつの流れとしてとらえ
る能力が試されるところです。
 政治分野からは、日本国憲法と三権(国会・内閣・裁判所)のしくみを中心とした出題となっていますが、やはり地方自治や杜会保障、国際連合に関することがらなどもま
じえた総合的な内容となっています。
 全体を見わたすと、内容が多岐にわたっており大変なようですが、細かい知識よりも基本的な力がどれだけ身についているかを試す問題といえます。

 設問内容、出題形式ともに標準的なものなので、まず教科書レベルの基礎知識をしっかりと固め、そのうえで問題演習にあたることが大切です。
 地理分野では、地域別に気侯や産業といった総合的な基本知識を身につけたあとに、地図の断片から、どの地域でどんな特色があるのかを答えられるようにすることです。都道府県名、山地、河川などの名称をあげたら、地図上のどこに位置しているのか、すぐさまそのイメージが引き出せるよう日ごろから訓練しておいてください。また、同時に気侯、工業、農業などの特色を参考書・国勢図会・地理辞典などで調べておきましょう。
 歴史分野では、時代を動かす大きなできごとの「いつ・どこで・どんな理由から・だれが・どうした・その結果どうなった」をしっかりおさえましょう。歴史の大きな流れがつかめるだけでなく、その過程で歴史の勉強では政治の動きがもっとも重要になることがよくわかります。そのうえで、外交史・文化史・産業史・戦い(乱・戦争をふくむ)の歴史など、テーマ別に歴史の流れを学習してください。そのさい、年表・歴史地図・歴史資料集・辞書などを十分活用してください。また、ノートやカードで自分なりに年表などをまとめあげるといっそう効果があがります。
 政治分野では、憲法、三権のしくみ、国際連合など、基本的な知識を教科書・参考書などによって頭に入れておくことが大切です。また、時事間題については、テレビ番
組や新聞などでニュースを確認し、それにかかわる単元もふくめてノートにまとめておきましょう。中学受験用の時事問題集(11月ごろに書店に並びます)に取り組むのも効果的です。

備考 
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posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ◆さ行の学校
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