雙葉中学校

雙葉中学校
カトリックの精神に基づき全人教育を目指す女子御三家の一つ
交通JR中央線  東京メトロ丸の内線・南北線
四ツ谷駅 徒歩2分
公式HP雙葉中学校 公式ページ
傾向と
対策

 算数
 試験時間は40分、問題数は6題前後で、すべて各種図形の性質や求積、比と割合、数の性質、特殊算などさまざまな応用問題となっています(はじめの1題が比較的簡単な計算問題や応用小問の集合題であることがある)。
 応用力(=考える力)をためそうとするもので、ほかの私立中の問題に比べてひと味違う、独創に富んだものといえるでしょう。
 計算問題は、近年はほとんど出題されなくなっていますが、分数や小数の四則計算もしくは還元法を用いて□を求めるものがときおり顔を見せることがあります。
 図形の問題では、立体の展開図や切断、相似の利用、図形上の点の移動などが取り上げられ、単純に面積や角度を求めればよいといったものが少なく、図形問題に対するセンスをかなり要求する問題になっています。今後も要注意分野です。
 比と割合、数の性質などからは、食塩水の濃度、場合の数、約数・倍数の利用などが出題されますが、ほかの分野に比べると比較的取り組みやすくなっています。
 特殊算からは、さまざまなものが取り上げられているのですが、旅人算や消去算、つるかめ算などが単独で出されることはめったになく、たいていの場合、いくつかの特殊算を使って解くものや、グラフの読み取りができないと解けないもの、数の性質との組み合わせ、推理力の必要なものとなっています。

 対策として以下の内容を確認しましょう。
@問題を正確に読み、図や問題文中の数字に印をつける
A問題の内容がやや難しいと判断されるものは後にまわし、簡単なものから順に手をつける
B計算力の充実
C教科書かうすい問題集を全分野にわたって解いてみて、自分の苦手な単元を知る。
D最近の入試問題から自分の苦手な分野のもの、新傾向問題や難問を拾い出し、自分の力で解けるまで何回でもくり返しアタックしてみる。
 毎日少しずつでも訓練を重ねることが大切です。


 国語
 まず注意しておきたいことは、試験時問が40分だということです。50分試験が普通の中学入試のなかでは、やや短めに設定されています。問題数は3〜5題程度。その中で長文の読解題と詩の鑑賞題がそれぞれ1題ずつ必ず顔を見せることが多いようです。間題量のかなりのウエートはこの二つにおかれ、あとは漢字の書き取り、ことばのきまりに関するものなどの大問が加えられているという問題構成です。
 全般的に記述色が濃く、選択式の設問は全問題を通してほんの数えるほどしか見あたらないので、まぐれによる合格はほとんど不可能でしょう。
 長文読解総合題の素材文は、小説・物語文が大部分で、設問の内容は心情・内容の読み取りが中心です。ただし、最近は論説・説明文も取り上げられるようになってきています。
 詩の鑑賞題については、心情・情景の読み取りが中心ですが、指示語や表現技巧などに関するものが出題されることもあります。
 長文の読解題にせよ詩の鑑賞題にせよ、記述式解答の字数制限はありません。これは自由に解答が書けていいように思えますが、表現力の乏しい人にとっては制限ワクがないので、かえってとまどってしまうことが多いのではないでしょうか。
 ことばのきまりについては、主述関係、修飾関係、ことばの使い方などが出題されているだけで、つっこんだものはあまり見られません。
 短い制限時問内で、記述を中心とした問題をこなさなければならないわけですから、解答にはすばやい判断力と決断力が必要です。どんなに難しい問いであっても一つの設問に5分以上かけたら時問切れになると思っていいでしょう。
 しかし、難問ばかりを出しておいて解答にはあまり時問を与えない、などということはありません。考えた以上に問題レベルは高くないのです。それよりも注意しなければならないのは、解答形式(記述式)です。とりわけ長文の読解題においては気をつけなければなりません。いくら文章の内容が的確にのみこめたとしても、作者や登場人物の心情が理解できたとしても、それを解答欄に、文章の形で書き込むことができなくては得点にはなりません。

 文章表現の苦手な大多数の人たちが実行すべき対策は以下の3点です。
@本(おもに物語文)を読んでそのあと必ず感想文を書く。
A日記や手紙をまめに書く。
B問題集で実際の記述式問題にあたってみる。

 ことばで表現することがラクにできるようになるためには、多少の努力と苦労はしかたがありません。最後に、ことばのきまりや漢字などについては、問題演習がいちばんです。


 理科
 試験時問が25分と短いため、大問が2〜3題と少なめです。総設問数は15〜25と年度によってバラツキがあります。解答形式は選択式が中心ですが、計算問題(式を書かせるものもある)やグラフを完成させるもの、理由を説明させるものなどが出されています。
 内容的には基本的なものがほとんどで、理科的な思考力の要求されるものが目立ちますが、難しい問題はなく基礎的な知識があれば解けるようになっています。
 実験・観察に関する問題は理科という教科の本質をなすものとして、よく出題されます。ただ、他校と比べて実験・観察の状況がかなりくわしく示されているため、それに関する設問は実験経過をよく把握し、用いられた図やグラフを正確に読み取らなければ、正確な解答が得られないようになっています。
 出題分野は問題数が少ないため、傾向としてはつかみにくいのですが、「生物と環境」「物質とエネルギー」から取り上げられることが多いようです。生物(動物・植物のからだのつくりや環境、人体のしくみやはたらきなど)の観察などと、物質と変化(気体・水溶液・金属の性質など)や運動とエネルギー(てこ・かっ車・輪じくなどの力のつり合い、電気と磁石など)の実験のやり方やその結果が中心となっており、「地球と宇宙」からの出題は天体、気象がまれに取り上げられるくらいです。
 また、学校や教科書では習わないような内容を説明し、それに関する理解度と発展性を試す問題(理科読解問題ともいうべき)がしばしば出題されます。このような問題
は、最近、ほかの有名私立中学でも取り上げられるようになっただけでなく、理科的な思考力をみるという点ではきわめて斬新なものといえるもので、今後も要注意です。

 基本的で本格的な設問が多いために、ひたすら知識をつめこんだり、丸暗記をしたりといった学習はそれほど効果的ではありません(とはいっても、暗記がまったく必要ないというわけではない)。
 まず、テキストをベースに基礎的なことがらに関しては確実にマスターしておくことです。また、実験・観察を他人にまかせず、積極的に自分でやってみることです。さらに、ごく日常的な現象についての問題も出されますから、ふだん自分のまわりでおこる現象に疑問をもち、自分なりに考えてみる習慣を身につけてください。過去の例から考えて、日常的な現象についての問題がまた出題されることも考えられます。
 問題数が少ないため、一応の傾向があるとはいっても必ずここが出るとは想定できませんから、どこが出題されてもいいように、全般的に勉強することが大切です。
 新しい傾向の問題が出題されることが多いので、あわてることなく問題文をよく読み、そのテーマを理解し、自分自身の意見・考えをもつように心がけましょう。
 最後に、試験時問は25分と短いわりには、説明文が長く、しかも設問数も多くあり、1問あたりにさける時問はごくわずかです。したがって、時問配分を考え、やさしい問題、確実に解ける問題から手をつけることを心がけることが何よりです。


 社会
 大問数で1〜3題、設問数は20〜30問程度あります。そして、何よりも小問の数の多いことや図表がたくさん用いられることが最大の特色です。出題形式は用語記入、選択、組み合わせ、正誤形式のものがほとんどですが、字数を指定して記述させるものや、地図を描かせるものなども出されたこともあり、今後も出題される可能性がありますので、注意しておいたほうがよいでしよう。
 まず地理では工業とか農業などについて、一つの項目を地勢や歴史・産業と結びつけて広い範囲にわたって質問するもの、あるいは、時事関係のことがらと結びつけて、各産業の問題点をひろいあげるものなどが取り上げられています。特に貿易に関して、世界との結びつきを問うものや、県・地方の特色をとらえて、歴史の問題と結合して地図上の位置、産業、都市、気侯などを多角的に問うものも見られます。
 日本歴史では年代、世紀、事件の内容、人物、後世とのつながり、一つのテーマにそった歴史(政治、経済、法律、宗教、文化、社会生活、外交史)など、幅広い知識
と理解力を試す問題がよく出されています。また、地理や政治などと結びついた問題なども取り上げられており、単なる歴史事項を問うものはなく、各時代の特色、流れに注目した総合的な設問になっているのが特徴で、この種のものは本校に限らず、ここ数年の中学入試で出題がめだっているものの一つです。したがって、それなりの準
備が求められます。
 政治では憲法と三権の機能のほか、基本的人権にからんで、民主的な政治とか個人の意見などをまとめた論理的な文章問題をもとに空欄をうめていく問題などが見られますが、全体としてみると、日本地理・歴史に重点がおかれているようです。
 
 社会の学習で大切なことは、歴史、地理の学習をそれぞれ別個なものと考えないで、関連することがらはその結びつきを徹底して調べ、整理を試みるということです。たとえば、工業の発展とその地域、産業の移り変わりなどを問うものは歴史と地理を結びつけて考えないといけません。
 地理では、地図に親しむことと地名、おもな産業都市や貿易港、県別の特色などを白地図に書き入れる練習が、地理の理解をいっそう深めてくれます。また、日本と世界の産業・貿易を通しての結びつき、現代世界の政治・経済との関係など、最近よく出される時事問題と結びついた出題に対しては、新聞・雑誌などに日ごろからよく注意しておくこと。社会問題に対する興味・関心の有無が、問題の出来不出来に大きな影響を及ぼします。
 歴史では、人物と業績、年代を確実に覚えておくことが歴史の流れをつかむうえでも節目になって、時代区分などの把握に便利です。各テーマ別の歴史・つながりを整理しておくことも忘れずに。その意味で教科書の項目をただ丸暗記するのではなく、歴史に関係する本などを読んで肉づけしておくことも重要です。時代ごとの特色が中心の教科書とはまた違った歴史感覚を養ううえでも大切なことです。
 政治経済の分野では、日本国憲法と時事問題がポイントです。憲法の基本的な条文はよく目を通し、政治・国民生活にどんな役割をはたしているか整理するのがよいでしょう。また、時事問題については、上にものべたようにニュースに興味を持つこと。住む町や市、国や世界のできごとを知ることによって、政治経済への知識が身につくはずです。
 なお、文章の読解力がないとつまらぬミスをおかしがちです。入試にのぞんでは、問題文を丹念に読むことが必要です。


備考「進学校だが受験校ではない」カトリック校。語学教育を重視。
中3からフランス語も学べる。
過去問
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posted by 学校情報調査委員 | コメント(0) | トラックバック(0) | ◆は行の学校
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