筑波大学附属中学校 | |
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真のリーダーを育成する伝統の国立附属共学校 | |
交通 | 東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅下車 徒歩10分 東京メトロ有楽町線 護国寺駅下車 徒歩7分 |
公式HP | 筑波大学附属中学校 公式ページ |
傾向と 対策 | 算数 大問7〜9題で1題は四則計算と応用小問の集合題(4〜9題)、残りが応用問題という構成になっています。試験時間は社会と合わせて50分ですから、算数にあてられる時間は25〜30分と考えられますが、荘小問数が18前後あるので、やや忙しい試験となります。ただし、解くのに時間のかかる問題はほとんどないので、短い試験時間内で正確にてきぱきと解き進めることが合格への鍵となります。 内容的には、計算、数の性質、比と割合、図形、特殊算など、あらゆる分野からそれぞれの内容をうまく組み合わせたバランスの取れた問題構成になっています。 算数の思考力を問う、意欲的な問題が多く出され、ストレートな基本問題はあまり見られず、かといって難問奇問はない良問ぞろいです。 対策としては次の2点が挙げられます。 第一に、高度な内容をもつ応用問題(文字式・N進法・ニ量関係・図形の移動・展開図など)を筋道を立てて解く習慣をつけることが大切です。 第二に問題を手際よく処理する力をつけることが挙げられます。それは直感力・推理力を養うことでもあり、筋道を立てて解く練習をすることで、そうした能力が自然に備わってくるはずです。 過去問を使って学習することで、出題傾向は掴んでおくべきです。 普段から答え合わせだけではなく、解き方に関しても別解、もっと要領の良い解き方はないかなど検討するクセをつけておきたいものです。 国語 理科と合わせて50分。問題は例年2〜3題で、最近は論説・説明文や物語文が多く出題されていますが、以前はよく随筆文が取り上げられていましたし、詩を含む文章が出題された年もあり、多少変化があります。また、15年度以降は放送により、聞き取り問題(問題文未公表)が出題されています。 時間が少ないため、回答形式は主に記号の選択(四者択一がほとんど)で、文章記述は1〜2問にすぎません。 傾向としては、読む力・書く力・聞く力といった、国語の総合的な力を見ようとする意図が伺えます。 対策としては、出題形式がかなりパターン化されているので、過去の問題をよく研究することが大切です。読解題の設問の多くは、文の大意、要旨、段落区分、主題、文脈理解、ことばの意味、接続語、指示語の内容などであり、解答形式も大半が選択式なので、設問自体はそれほど難しいとはいえません。 しかし、引用されている文章はやや難解なものが多いです。 それゆえ、毎日の生活の中で様々なジャンルの本を読んで考えることにより、読解力や思考力を養成しておきたいものです。 聞き取り問題は公表されていませんが、「要点をメモをとりながら話を聞く」「何が問われているのかを正確に理解する」ことを普段から心がけるようにすると良いでしょう。 理科 国語と合わせて50分。国語との問題量の比較から、理科を約20分で解くつもりで臨むとよいでしょう。問題は、大問数は4〜8題と一定していませんが、小問数にすると毎年10問前後出されており、コンパクトな構成です。 内容的に難解なものはなく、標準的な良問が揃っています。設問は実験・観察・観測に基づくものがほとんどで、読図問題や計算問題も見られます。解答は選択式が主で、記述式のものはほとんどありません。ただし、選択肢に似かよったものが多いので、ポイントを見逃すとミスし易いので注意が必要です。 出題分野は全範囲にわたっていますが、ある単元は必ず出るということはないので、特に実験・観察・観測の問題を中心に、次の4点の対策をしましょう。 @自分で観察や実験を積極的に行い、その結果を表やグラフを活用しながらまとめておく。 A基本的な知識を確実にするために、教科書をよく読み、ノートをきちんと整理しておく。 B法則や公式はただ覚えるのではなく、どのように使えばいいかという応用力を身につける。 C過去に出題された実験・観察問題を分類・整理して、今後の出題の可能性を検討してみる。 普段から身近な自然現象には常に深い関心を寄せ、「なぜそうなるのか」という疑問をそのままにしないことも大切です。 社会 算数と合わせて50分。大問は6題で、総小問数が10題前後です。選択式が殆どで、見た目は非常にやさしい問題にうつります。しかし、一つ一つが複数の事柄をからめた重量感のある設問になっているので、慎重に答えを導き出さなければなりません。 さらに時間配分にも気をつけないといけませんので、意外に一筋縄ではいきません。 出題内容は、地理・歴史・政治の各分野からまんべんなく出題されており、さらにその範囲だけでは分類しきれない少々変わった問題や、総合問題、時事問題なども見られます。 全体として基本的な良文が揃っています。 暗記によって知識を増やすのではなく、地理・歴史・政治などの総合的な学習を通して、社会や歴史の流れを捉える力をつけていくように努力しましょう。 地理では、白地図で重要地名や各地の特色を記憶し、地形図や分布図、統計グラフを読み取る力も必要です。 歴史では自分で年表を作ってみるといった方法が効果的です。各時代や分野ごとのまとめや流れを見るのに役立ちます。 政治では何といっても基礎となる憲法をしっかりおさえることがポイントです。また、普段から新聞やテレビのニュースに接して社会について考えるようにしておきましょう。 家庭 ほとんどが選択形式であり、出題もパターン化しているのが特徴です。出題数は例年3〜4題。他教科と同様に一つの問題を考えるゆとりはせいぜい2分程度です。素早い判断が合否を決めるといっても過言ではありません。なお、図示させるものもあるので、要注意です。 分野別にはここ数年「衣服」と「食物」の分野からの出題が中心でしたが、最近では「すまい」の分野(環境問題も含む)の出題も目立つようになってきました。 内容的にはどれも教科書で扱われている程度の基礎知識を要求するものばかりで、解答形式も「正しいものを選べ」式なので、解答しやすい問題といえます。 【実技科目】 音楽 実技試験といっても楽器を演奏させたりするわけではなく、主に放送を聞いて楽譜を完成させたり、曲名や演奏形式を答えさせるものになっています。 出題されることの多い音楽的知識は、なんといっても楽譜に関するものです。音符、給付、調子記号、速度記号あるいは拍子記号の区別なども確認しておきましょう。 鑑賞問題も放送問題の常連で、クラシックの名曲を聞いて、楽譜と照合させたり、作曲者などの音楽史的知識を問うものがあります。また、演奏している楽器や演奏形態などの質問されることもあります。 図工 主な出題内容は、デッサン、デザイン、工作の設計図をよむことのほか、絵画の鑑賞も含まれます。デッサンの場合は、自分の身体の一部や身近な静物を題材とし、鉛筆で描きあげさせることが多くなっています。デザインに関しては、色紙で彩度、明度のバランスを考えさせるものや対象やつり合い、リズムなど構図について考えさせるもんがあります。設計図に関するものは、見取り図から展開図を描かせるものや、その逆をさせるものが目に付きます。 図工の技術、基礎的知識、芸術的感覚などをみようと、わずかな試験に、かなりの要素が盛り込まれています。 体育 これまでの内容では、マット運動、跳び箱運動、鉄棒運動、ボール運動、跳躍運動などがその主なものとして上げられます。マット運動は、腕立て前転・開脚前転・跳び箱前転・後転・倒立前転などのうちから、幾つかを連続して行わせることが多いようです。跳び箱運動は、開脚とび・閉脚とび・台上前転・横とびこしなど基礎運動が課題です。鉄棒は逆上がり・足かけ上がり・けんすいなど、それほど難しい技術は要求されません。 跳躍運動は、立ち幅とび、走り幅とび、三段とび、立ち高とび、などで、これらは記録よりも運動機能の状態を見ようとするものと思われます。ボール運動は、ジグザグドリブル、ポートボールのパス、ドッチボールなど、基本的なボールの扱い方を見ようとすることが多くなっています。 それぞれの技術には差があるにしても、試験の目的は技術より、受験生の真面目な態度や集中力、そして基本的技術の習得状況を見ようとするものです。 |
備考 | 難関の国立附属共学校。 生徒1学年の内、約135名は筑波大学附属小学校からの内部進学生。 よって約65名が中学からの入学生。男女比は1:1。 以下の通学地域に生活基盤を持つ家庭でないと出願できません。 通学区域 東京都23区、西東京市、清瀬市、狛江市、東久留米市、三鷹市、武蔵野市、府中市、調布市、小平市、東村山市、小金井市、国分寺市 和光市、川口市、朝霞市、蕨市、戸田市、鳩ヶ谷市、志木市、新座市、さいたま市、所沢市、草加市、三郷市、八潮市、浦安市、市川市、松戸市、流山市、柏市 (2009年) |
過去問 | 筑波大学附属中 過去問 |
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